みかんの花日記

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zoom RSS ヤエヤマスミレ

<<   作成日時 : 2009/02/13 13:00   >>

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   ヤエヤマスミレは日本の最も南端に分布するスミレである。

   沖縄本島からさらに南に400キロほど、八重山諸島の西表島と石垣島だけに分布する。

   渓流沿い植物のひとつである。

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   生える場所は山の中の渓流沿い。

   流れの中の苔むした石にしっかりと根を張って生きている。

   大雨や台風の時などは完全に水没してしまう場所である。

   
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   花は12月頃からぽつぽつと咲き始め、1月でも結構咲いている。

   遅いものは5月のゴールデンウィークの頃でも見られる。

   だが、最盛期は2月から3月にかけてで、この季節だと、どの沢に入っても花を見ることができる。

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   花はスミレとしては小さく、直径が1センチほど。

   花弁は白く細い。側弁や唇弁に紫色の細い筋が入る。

   葉は水の流れに適応して菱形となり、株元にロゼット状にまとまってつく。

   上から眺めると、どの株も丸く見える。

   
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   細い根で石や岩にガッシリと張り付いているのは、水に対する抵抗のためで、雨が降ればアッという間に増水

   する南の島で生きるための、植物の知恵なのである。

   この根はまるで吸盤のようで、株を持って引っ張っても簡単には引き抜けないほど、強い力で張り付いている。

   一見すると華奢に見える姿からは想像できない強さである。

   スミレの花を眺めながら、渓流に沿って遡行していると、この季節でも色々な花を見ることができる。

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   上の画像の黄色い花はリュウキュウツワブキ。

   この植物も渓流沿い植物のひとつである。

   先ず葉の形に注目してもらいたい。海岸に生えるツワブキに似ているが、葉の形がまるで違うのである。

   これはツワブキが長い年月の間に渓流の流れに適応して、葉が流線形へと変化したと考えられている。

   ツワブキは海岸に生えるが、リュウキュウツワブキはご覧のような山の中の渓流沿いだけに生えている。

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   ヤエヤマスミレが花盛りの頃は、どこの水辺でも必ず、と言ってもいいほど咲いているのが、上の画像の

   ナガバイナモリソウである。

   アカネ科のこの花も水の流れに浸かって咲いていることも珍しくない。

   真っ白く、そこだけ花明かりのようになって、よく目立つのである。

   左画像の株の手前に見えるギザギザのある丸い葉はリュウキュウツワブキの葉である。

   ヤエヤマスミレは花期が長く、ぽつぽつと咲き続くので、ひとつの株に2〜3輪の花が普通だが

   最盛期には時に下の画像のようにたくさんの花を咲かせている株にぶつかることもある。

   つるつるとすべる沢沿いを歩きながら、可愛い、とついつい見入ってしまうのが

   ヤエヤマスミレである。

   画像






























   撮影は沖縄県西表島で2009.2.1〜2.6 いくつかの河川で。

   クリックして大きな画面で楽しんでください。

   次回からしばらく西表島花紀行を続ける予定です。


   

   

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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
みかんさんの西表島花紀行がスタートしましたね。
ヤエヤマスミレの線の細い感じとは裏腹に根が岩にしっかり付いているのは驚きでした。
逢ったことのない花たちばかりなので、とても楽しく読ませてもらっています。次も楽しみです。
風月螢
2009/02/13 13:50
去年、3月に西表島に行きましたが、ヤエヤマスミレは見られませんでした。
咲き終わった小さい株を1株だけ見てきました。

aoikesi
2009/02/13 14:27
うーーーん、可愛いヽ(´ー`)ノ
繊細なくせにシブトイ。
ヤエヤマスミレかーーいつか見て見たいリストに入れておこう。
ロゼット上の葉が面白い。(^▽^*)
アライグマ
2009/02/13 16:40
ホタル君 今晩は。
早速のコメントありがとう。西表島に10日間いたので、その間に当ブログを訪ねてくれた方は、一向に更新されないことに、少しイライラしたのでは、と気になっていました。いつもネタの画像はたくさんあるのですが、発表できないうちに時間だけが過ぎていきます。今回はこれからまとめてドカドカッとお見せしますので、楽しみにしててくださいね。
みかん
2009/02/13 21:17
aoikesiさん 今晩は。
ヤエヤマスミレは河川の中上流域に生えるスミレなので、道のない沢沿いに入らないとなかなか見ることができません。3月であれば今回の画像と同じくらいの花は見られるのですが・・・・。
みかん
2009/02/13 21:24
アライグマさん 今晩は。
西表島ではハマダイコンがもう満開です。むしろ花期としては遅いくらいでした。テレビで東北地方の大雪のニュース映像を見て、なんだか不思議な気がしました。日本列島は広い、と改めて思いました。
ヤエヤマスミレの葉は独特ですから、ひと目見てすぐにわかります。何度見ても足を止められてしまいます。この他にもたくさんの画像があります。
みかん
2009/02/13 21:32
西表島への取材、大変お疲れ様でした。
3種とも懐かしく拝見しました。
中でもヤエヤマスミレの群落は素晴らしいですね。
私が訪ねた12月中旬は1花のみでした。
羨ましい限りです。
一緒に写っているのはヤエヤマホングウシダでしょうか。
次回の花紀行も楽しみにしています。
上州
2009/02/13 23:19
すみません。上州花狂いでした。
上州花狂い
2009/02/13 23:21
上州花狂いさん 今晩は。
ヤエヤマスミレが咲いている苔むしたような石に生えるシダは、サイゴクホングウシダです。ヤエヤマホングウシダはもう少し乾いた地面に出てきます。サイゴクホングウシダは小さなものが多いので、沢を遡行する時に、このシダが生えている所に足を置くと滑りません。
シダには申し訳ないと思いながら、いつも足場にさせてもらってます。さすがにスミレが咲いている石は避けるようにしていますが。よほど深くない限りは
長靴でバシャバシャと水の中を歩いています。
みかん
2009/02/13 23:52
みかんさん、こんばんは!
西表島、大変お疲れ様でした。こんな遠くまで出かけることは無いかげろうですので、楽しく拝見させて頂きました。
更新されないブログはもしかしたら、お出かけかなぁぁ・・と思っていましたが、お元気が一番です。
でもこんな暖かい所になると同じスミレ類でも葉の感じが変わるのですね。
これが流されないように、しっかりと岩場についているとは驚きです。
次回も楽しみにしております。
かげろう
2009/02/14 02:47
かげろうさん 今晩は。
出かける前に1本ブログを書く予定だったのですが、時間が足りませんでした。予告ナシで出かけましたので、ここを訪ねてくださる常連さんは、一体どうしたのだろう、と思ったことと思います。きょう現像したフィルムが上がってきたのですが、仕事としてはまぁまぁの出来かな、といった所です。次から色々と変わった花をお目にかけます。
みかん
2009/02/14 03:22
みかんさん、おはようございます。
初めてコメントさせていただきます。今後ともよろしく。
暫く新しいアップがなかったのでどうしたのだろうと思っていましたが、西表島でしたか。
写真などたくさんあるとのこと、楽しみにしています。
ヤエヤマスミレは葉を見たことがあるような気がします。
人士
2009/02/14 06:40
人士さん ようこそお越しくださいました。
歓迎します。病院生活退屈していませんか。じっくりと休養も兼ねてくださいね。毎日ケイタイの電源がなくなるほど撮影してきました。整理が大変です。
メインの仕事はシダだったのですが、やはり花が咲いていると、どうしてもそちらに目がいってしまいます。
みかん
2009/02/14 11:42
みかんさん こんばんは〜
初めて聞く名前、見る花です
ヤエヤマスミレは小さくてキャシャな感じなのに、しっかりと岩に根を張ってるのですね
さすがに水嵩が増すと水没してしまうところに生えているスミレですね
白いスミレは好きです
ナガバイナモリソウと言うのもあるのですね
こちらでもイナモリソウが咲き始めています、少しずつ春は近づいているようですね
リュウキュウツワブキもあるのですね
葉の感じも環境も随分と違うのですね
まだまだ知らない花、見たことない花、沢山ありそうですね〜
これからも楽しみにしています
いっしい
2009/02/14 22:47
いっしいさん 今晩は。
春いちばんも吹いて、本格的な春が近づいてきましたね。ナガバイナモリソウはイナモリソウに似ていますが、葉がとても細長いのです。生える場所は水辺に限られています。イナモリソウよりずっと水分を多く必要としている環境に生えます。
只今、急いで他の花を整理中です。聞いたことのない名前の植物が多数登場すると思います。楽しみにしててくださいネ。
みかん
2009/02/15 00:49
お久しぶりです。
西表島でしたか。すっかり花の季節になっていますね。
見慣れないものばかり、沢山見せて頂けるようで楽しみです。
一度は行ってみたいですね。
夏より、春先の方がよさそうですね。
やまそだち
2009/02/15 07:51
みかんさん こんにちは。                       ヤエヤマスミレはかわいい花ですね〜。                 花の直径が一センチなんてびっくりしました。              さてエキサイゼリですが、ただのセリかもしれません。          生えていたその場所は夏になるとセリがびっしり生えています。      セリは冬でも葉は残るのでしょうか。疑問に思っています。        話は変わりますが、14日はすごく暑くてびっくりしました。外に出てしゃがみこんで花を探していると、オオイヌノフグリがたくさん咲いていました。 さらに探すと、なんとまだ二月なのにカラスノエンドウとヒメオドリコソウが咲いていました。                           今日はその花たちを撮りに行こうと思います。                  
ミゾコウジュ
2009/02/15 11:51
すいません。上のコメントが読みずらくなってしまいました。
ミゾコウジュ
2009/02/15 11:53
やまそだちさん こんにちは。
見たい花にもよりますが、西表の冬はお奨めです。今回のような晴天続きということは稀ですが、山の中に入っていても汗をかくことが少なく、とても快適です。ですが花の種類が多いわけではありません。
日本に返還になる前から、何十回と通っている西表島ですが、いまだに初めて出会う植物も多く、やはり何度訪ねても魅力ある島です。
みかん
2009/02/15 12:53
ミゾコウジュさん こんにちは。
セリは冬、雪の下でも葉をつけています。多くは赤紫色に染まって春から夏にかけての緑色とは、随分違うように見えますが、ちぎればセリ独特の良い香りがあるのでわかると思います。
今年はどこでも春が早いようですね。知多半島ではカラスノエンドウなどは12月から咲いていますよ。良い写真が撮れるとよいですね。どうぞまた遊びに来てください。
みかん
2009/02/15 13:05

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