みかんの花日記

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zoom RSS ホトケノザ

<<   作成日時 : 2009/01/19 16:22   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 12 / トラックバック 0 / コメント 14

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   ホトケノザ(シソ科オドリコソウ属)は春の花である。

   花の最盛期は3〜5月だが、秋に芽生え、すくすく育ったものは10月頃から花を咲かせている。

   暖かな地方では11月から12月、春かと錯覚するほどに満開になる場所もある。

   1月の最も寒い季節でも、ぽつぽつと咲き続く花は見られる。

   畑や果樹の下などでは、時に大きな群落にもなる。

   
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   花の最盛期はまさにピンクの絨毯のような景観となる。(クリックして見てね)

   わずかな土さえあれば路傍のいたるところに生えてくるホトケノザは、いわば雑草の代表選手のようなものだ

   が、その花は意外に可愛いので、雑草でありながら皆に愛されている存在でもある。

   スッと首を持ち上げて、ぽっかり口を開けたような花は、なかなか愛嬌がある。

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   この花の構造には深い意味がある。

   細い管のようになっている底には多量の蜜を溜めている。この蜜をなめられるのは口吻の長い昆虫

   ビロードツリアブやニッポンヒゲナガハナバチなど、受粉に役立つ限られた昆虫だけなのである。

   花を正面から見て、左右に少し張り出している花弁は、それらの昆虫がつかまりやすいような形になっている。

   花に昆虫が止まって、蜜を吸うために口吻を下に差し込む時、ちょうど昆虫の頭や体に花粉が付着する。

   上唇と下唇の2枚に分かれた花びらは、そのために進化した形なのである。

   ピンクの花びらの中に紫色の濃い模様があるのは、ここが蜜への入り口ですよ、と花が昆虫にアピールしてい

   るのである。蜜標と考えられている。

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   こんなにもたくさんの花を咲かせるホトケノザだが、実際はかなり用心深く、

   じつはもうひとつの違う花を咲かせていたのである。

   閉鎖花という。

   閉鎖花というのは、花が開かないつぼみのような花のことである。

   下の画像を見ていただこう。

   
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   ひときわ色の濃いつぼみのようなもの、これが閉鎖花である。

   閉鎖花はこれ以上は大きくならない。

   色が濃くてもふくらんでくるのはつぼみである。

   初期のつぼみは閉鎖花によく似ている。

   閉鎖花は自家受粉する。種子を確実に作るには、なんとも効率的な方法である。

   こうした2本立てによってホトケノザは確実に種子を作り、連綿と種を存続させてきたのである。

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   ホトケノザ(仏の座)という名前は、左右から合わさった2枚の葉が、ちょうど仏様の座る台座のように見える

   ところからついた名前である。

   別名をサンガイグサ(三階草)というが、それは右画像のように、葉が段々になってつくからである。

   どちらも良く姿をとらえた名前だと思う。

   春の七草でいうホトケノザとは、本種のことではなく、黄色い小さな花が咲くキク科の植物である。標準和名は

   コオニタビラコという。くれぐれも間違えませんように。

   たくさん花が咲く中には、時に変わったものも出現する。

   
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   花の色はピンクが普通だが、中にはまれに白花も見られる。

   多くは劣性遺伝によるものだが、白花は固定していて、毎年同じ場所で見られることが多い。

   花の色変わりは誰でも気がつくが、良く気をつけていないと見過ごしてしまうようなものもある。

   下の画像の花、少し変なのですが・・・・・

   画像画像






















   クリックして、花をよぅ〜く見てください。

   何かおかしくありませんか。

   花の色が特別に美しく、吸い寄せられるように花に近づいたのですが、なんか変、と感じたのです。

   たくさんの花を見ていると、そんなことが無意識のうちに感じられるようになります。

   花の1輪をアップにしてみます。

   
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   気がつきましたか

   そうなんです。

   花びらに蜜標がないのです。

   さらに進化しているのか、それとも単なる突然変異なのか、謎です。

   このひとかたまりの集団には、すべて花びらに模様(蜜標)がありませんでした。

   どこにでも咲いてる雑草、ホトケノザ、半年以上の長きにわたって花が見られます。

   あなたの身の回りにもこんな変り種があるかも知れませんよ。

   散策の時には、気をつけてみてくださいね。










   画像はクリックすると大きくなります。
   撮影は2009.1.16〜17 愛知県知多半島で 花盛りの画像は2008.3.23 愛知県半田市で。
   暖かい知多半島ですが、ホトケノザの花がいっぱいとは言え、まだ最盛期ほど花は多くありません。
   今年の1月16日の撮影で下の画像のような感じです。ピンクのカーペットになるのは、まだまだ先の
   ようです。あなたの所ではいかがですか。

   
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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
どーーーも
( ̄‥ ̄)=3 フン
答え合わせの前に「密標がないーーーー」と気づけた。(^◇^;)
しかし、白花があるのは知っていたがこいつは知らんかったヽ(´ー`)ノ
やってくる昆虫の選択には花の大きさも関係あるんでしょうね。
ビロードツリアブなら乗れるけどマルハナバチでは重くて(o_ _)o 〜〜〜
なんちゃって
アライグマ
2009/01/19 20:28
みかんさん こんにちは。

寒い時期でも田圃の畦や畑の脇などでホトケノザの花を見つけることができますね。私が住んでいる茨城県あたりでは,白花はほとんどありません。どうやら比較的暖かい地域のほうが白花が出やすいようです。
それにしても,一番下の斑紋のないタイプのものにはびっくりです。面白い花ですね。^^
電脳中年A
2009/01/19 20:58
アライグマさん 今晩は。
ビロードツリアブはホバーリングが得意ですから、見ているとじつにうまく止まりますよ。マルハナバチは無理でしょうね。茎ごと倒れてしまいそうです。ただこいつは頭がいいので盗蜜するのですよ。ホトケノザでは確認していませんが、蜜の溜まっている近くに穴をあけて、そこから美味しい蜜だけを吸うというズル賢い奴です。
みかん
2009/01/19 22:38
電脳中年Aさん 今晩は。
最近は蘭めぐりのようですね。植物園や園芸センターなどでは思いもかけぬものに出会うことがあるので、楽しいですね。ですが、植物園の名札でも時に怪しいものがあります。
良く知っているつもりの植物でも、時にこんな変り種に出会うので、やはり雑草とはいえあなどれません。
みかん
2009/01/19 22:46
みかんさん こんばんは。

植物園の名札には困惑することがむしろ多いです。(苦笑)

おそらく,最初に植栽した時点では正しかったのでしょうけど,何年か経つ間に乱れてしまっているんですよ。もちろん,植栽当初からの同定間違いもありますが,更新されていない例が少なくないです。

私の場合,植物園で写真を撮ってきても,図鑑や文献などを読み,ほぼ間違いないだろうと考えるものだけをネット上で公開するようにしていますので,結局,「判らない植物」のフォルダ行きになる写真がかなり多数あります。

もっと予算をきちんと確保しないと,世界中の植物園が荒れ放題になってしまいかねないと危惧しております。
電脳中年A
2009/01/19 22:58
電脳中年Aさん たびたびどうも。
植物園の名札、確かに困り物ですね。知り合いのいる植物園だと指摘はするのですが、パートのおばさんが植物の管理をしていたりすると名札の掛け間違いなども起こるようです。
いずれにしても予算が少ないことが一番の問題かも知れません。
みかん
2009/01/19 23:15
 みかんさん、こんばんは「気持ち玉」ありがとうございました。
ホトケノザは夏、秋を除いて 私の中ではいつでも見られる花
で マクロ+凸レンズで撮って「宇宙人」とか「キツネさん」

とか言って遊ぶだけでした。

 花の単なる模様と思っていたのが「蜜標」 蕾と思っていた
のが「閉鎖花」おかげで知識がまた増えました。
風太
2009/01/19 23:40
風太さん 今晩は。
プログのキクイタダキやルリビタキ可愛いですね。キクイタダキは見たい小鳥だけに憧れます。
ホトケノザの花は確かに見ようによっては宇宙人に見えるかも。まだ見たことないけど、アハハ・・・。遊び心ってとても大切ですよね。親しくなる第一歩ですから。
みかん
2009/01/20 00:27
みかんさん、こんにちは。
今日は鳥さんの名前を有難うございました。m(__)m
ホトケノザは年末、暖かい日には日差しがあるところでは咲いていましたが、
この雪の寒さでは又、逆戻りです。
ホトケノザの閉鎖花は勉強になりました。(暖かくなったら良くみましょう)
タツナミソウ、スミレでは良く閉鎖花があるように思いますが・・・。
花の模様が「密標」とは知りませんでした。

変わり種にも気をつけてみます。
かげろう
2009/01/20 17:34
かげろうさん 今晩は。
スミレの閉鎖花はよく知られていますが、その他の植物ではあまり知られていないようです。閉鎖花は総じて地味なものが多く、中には地中につけるものもあったりして、なかなか一般には知られることが少ないのですが、種子戦略としては、確実に種子を作ることができるので、この方法に勝るものはありません。植物の色々なところが見えてくると、ますます面白くなりますね。
みかん
2009/01/20 18:59
やはりそちらは花盛りですね。
こちらでも日当りの良い場所ではかなり咲いていますが、こんな光景は見られません。

白花も探していますが,一度も見ていません。
何とか見たいものです。
花びらに蜜標のないものもあまりお目にかかりません。
何度か見てはいるのですが、写真にするものには出会っていません。
やまそだち
2009/01/21 08:58
やまそだちさん こんにちは。
群落をはじめ、花盛りの画像は昨年のものです。結構花の数は多いのですが、やはり花盛りのものと比べてしまうと、今咲いてる画像は少しもの足りません。そんなわけで昨年撮影したものが多くなりました。
白花は今年も行ってみたのですが、まだ咲いていませんでした。白花のタネを蒔いて、自宅で育てている人を知っています。
みかん
2009/01/21 11:47
こんばんは。
蜜標が無い花を始めて拝見しました。探せば見つかるのかな?
私の回りでも沢山のホトケノザが咲いていますので探してみましょう。
>白花のタネを蒔いて、自宅で育てている人を知っています。
私の事?そんな変な奴は多くは無い??
ぽんぽこ
2009/01/28 02:38
ぽんぽこさん 久し振りです。
遅いお出ましですね。今年のベランダの状態はいかがですか。先日は凄い雪でしたから、また冬に逆戻りですかね。白花をコレクシヨンしている人は結構多いのですが、さすがにホトケノザを種子から蒔いて育てているのは、ぽんぽこさんくらいかも。
みかん
2009/01/28 11:05

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