みかんの花日記

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zoom RSS 奄美大島の花  そのA  絶滅危惧植物を

<<   作成日時 : 2008/10/03 18:57   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 20

   今回はいくつか撮りたい絶滅危惧植物があり、その花期に合わせて出掛けてきました。

   結果はバッチリだったのですが、個体数が少ないだけに、なかなか自分が思うような写真にはなりません。

   必ずしも全部が満足できるものにはならなかったのですが、まぁ、こんな花々を見てきました。

   連日、暑い日が多かったのですが、オキナワマツバボタンを見に行った時には、帰りに軽い熱中症になり

   ソテツの中でひっくり返って休みました。クモの巣だらけのソテツの林の中を、海岸目指して下りたのですが

   行きはよいよい、帰りはこわい、まさにその通りになってしまいました。

   

   奄美大島のオキナワマツバボタンは北限にあたる。

   沖縄のものは花の色がオレンジを帯びた黄色だが、奄美のものは鮮やかなレモンイエローである。

   画像画像
























   海岸の植物でいちばん見たかったのがこれ、ハマトラノオ。

   訪れた初日にある岬で咲き出している株を見つけたが、台風の余波で風が強く、なかなか思うようにならなか

   った。一応、手応えはあったのだが、念のために最後の日に再び訪れて満足いく写真となった。

   画像の株は、初日よりも花が咲き進んで、ちょうど良い状態だった。

   やはり光りがあるほうが植物は生き生きと見える。

   画像画像
























   今回の奄美訪問のいちばんの目的はこの花、ツルウリクサでした。

   限られた場所にしかないのですが、ある場所ではツルで這ってどんどんと延びていきます。

   舗装道路にまで延びて花を咲かせています。

   花の色は濃い紫色なのですが、私のケイタイではなかなか実物に近い色がでません。

   フィルムで撮影したほうも日陰だったせいか、どうしても青みが強くなってしまいました。

   比較的実物に近い色のものをお目にかけます。

   画像画像























   これでもまだ青みが強いです。実物はもう少し赤味が強い紫色です。

   ハマトラノオもツルウリクサもどちらもゴマノハグサ科の植物です。

   今回のいちばんの目的が、この2種を写すことでした。




   まったく予想外の収穫で、飛び上がって喜んだのが下の画像のマルバハタケムシロでした。

   私は花期が5〜6月だとばかり思っていました。

   以前にやはり奄美大島で撮影しているのですが、それは6月の初めでした。

   ところが花期は意外と長くダラダラと咲いている、と地元の植物に詳しい方に教えてもらいました。

   植物図鑑などには先ず写真が出てこない珍しい植物です。

   奄美大島と沖縄の久米島だけに分布する数の少ない植物ですから、まだ生態そのものがよく調べられて

   いないのだと思います。とても小さな花なんですよ。花の直径は1センチもありません。

   非常に特殊な環境に生えます。

   画像画像
























   奄美大島だけにしか生えない固有の植物もいくつかあります。

   アマミクサアジサイは山の渓流の側など、水気のある場所に垂れ下がるようにして花を咲かせます。

   花序にはクサアジサイのような装飾花がないのが特徴ですが、ゴワゴワした葉の質感といい、

   クサアジサイとはかなり雰囲気の違う植物です。

   花は写真のような淡いピンクのものから、真っ白のものまで個体差があります。

   絶滅危惧植物の中でも、最も絶滅が心配されるCRにランクされています。

   画像画像





















   花にもう少し近づいてみましょうか。

   小さいながら可愛い花を咲かせているのがわかりますよね。

   まだつぼみもたくさんついていますから、もうしばらくは咲き続くことでしょう。

   葉にも近づいてみました。クサアジサイの葉は薄くてやわらかいですが、アマミクサアジサイの葉は厚く

   さわるとゴワゴワしています。葉脈もはっきりしています。

   画像画像
























   アマミという名前がつく植物をもう1種類紹介しましょう。

   湯湾岳などで見られるアマミイケマです。

   奄美大島だけでみられるもので、花序や花がイケマより大きいので、イケマの変種になっています。

   が、私は現地で花と果実の両方を観察しましたが、イケマとどこが違うの?と思いました。

   両方を並べて見ないと、はっきりとした違いはわからないみたいです。

   画像画像























   最後に面白い形のランをお目にかけましょう。

   ランの仲間は奇妙な形のものが多いですが、なんでこんな形になったのか、私は理解に苦しみます。

   リュウキュウサギソウというより、別名のイトヒキサギソウの名前の方がピンときます。

   まだ実物を見たことがなかった頃は、この奇妙な形のランに憧れました。

   西表島の山の中で、はじめてこのランと出合った時の感激は今も忘れません。

   奄美大島のある場所には、結構、個体数がありました。

   まだ咲き始めで、これからが花の最盛期となるでしょう。

   ほとんど人が歩くことのない林道、かつては材木搬出のために使われた林道でしょうか、廃道に近い林道の

   すぐ脇に咲いていました。

   画像画像

























   これらの植物はいずれも環境省指定の絶滅危惧植物です。

   絶滅危惧植物の撮影は、みかんのライフワークのひとつです。

   画像はクリックすると大きくなります。

   図鑑類に解説はあっても写真が出てこないこれらの植物を、どうぞ大きな画面でお楽しみください。


   次回は奄美大島の花 そのBです。
   誰でも見ることのできる花々をもう少し紹介します。

   

   

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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
奄美の絶滅危惧種を拝見できて大満足です。
特にハマトラノオを見たいです。
トウテイランの原種のような感じです。

アカバナキバナアキギリを掲示板で見ました。
お心遣い、ありがとうございます。
私も島根の絶滅危惧種をライフワークにしています。
今年は島根では絶滅したハマビシを探しましたが見つかりません。
自然が残る島根にはかならず自生があると思っています。
次回、奄美大島も楽しみにしています。

滝花
2008/10/03 19:55
みかんさんこんばんは

第二の故郷の奄美大島の花たちに逢わせてもらい
ありがとうございました。
色々な花の生業が伝わってきて、楽しくなってきました。
私も楽しかったのですが
当のみかんさんが一番楽しかったんだろうなぁ。
と言うのが伝わってきました。
ハブが怖くて一人では森には入れないので
島の色々な花に逢わせてください。

これからも色々な花のお話を楽しみにしています。
風月螢
2008/10/04 00:34
滝花さん おはようございます。
絶滅危惧種を追いかけているのですか。地方でも滝花さんのような方がいると心強いです。何しろ情報の少ない世界ですから、撮影は容易なことではないことは身をもって感じています。頑張ってください。
みかん
2008/10/04 07:31
風月螢さん ようこそお越しくださいました。
奄美大島は大きいですから、何度訪ねても新しい発見があります。多分、地元に住んでいる方より、みかんの方が地理は詳しいかも知れません。今回も偶然によるラッキーな出会いもたくさんありました。普通の人の3倍は歩く、これが珍しいものに出会う極意かも知れません。奄美大島は植物的には非常に面白い島です。
みかん
2008/10/04 07:42
奄美の花楽しませてもらっています。
大収穫だったようで良かったですね。
ハマトラノオは上品な色で良いですね。

今日,渡良瀬遊水地の観察会で松井さんのばったり出会いました。
あちこち案内してもらい、コキクモもしっかり見てきましたよ。
やまそだち
2008/10/04 20:56
やまそだちさん 今晩は。
今日の観察会は晴天に恵まれて良かったですね。コキクモも見に行かれたのですね。うらやましいです。今年は除草剤を散布されてしまったようですが、花も果実も確認できましたか。キクモと違って滅多に見られない珍品だけに、私も来年は是非、と思っています。
みかん
2008/10/04 22:22
う〜ん・・・絶句!!(笑)
絶滅危惧種の珍しい植物写真を 惜しげもなく公開してくださって
感謝感激雨あられとは このことですね(爆笑)
ハードな撮影の様子ですが、収穫がいっぱいでよかったですね♪
azami*
2008/10/05 16:41
azami*さん 今晩は。
今回は取材日数が少ない割に収穫が多く、ニコニコでした。この他にも何種類か撮影できたのですよ。中には苦労して道のない沢を登って、やっと出会えた貴重なシダが、じつは以前に小笠原で撮影したことのあるシダだったりして、
そのシダを目の前にして「アッ、このシダは撮影済みだ」なんていうドジもあったりして、記憶力の曖昧さに自己嫌悪に陥ったりして、でも楽しい日々でした。
みかん
2008/10/05 19:50
コキクモは残念ながら4時過ぎになってしまった為花は閉じていました。
実の付いた花柄は撮れました。

実はそこに忘れ物をして、今日また行ってきました。
ところが、休耕田がすっかり耕されていました。昨日,耕した事になります。
タッチの差で見られた事になります。
田んぼになるか,畑になるかは不明でした。
やまそだち
2008/10/06 13:44
やまそだちさん たびたびどうも。
忘れ物は見つかりましたか、そちらの方が気になってしまいました。コキクモは除草剤を散布された段階で、多分休耕田が耕されることは予測していました。来年、そこが水田になればコキクモの発生率は高くなると思います。私としては来年に多いに期待しています。
みかん
2008/10/06 15:57
実はカメラは持ち帰ったのにカメラザックをを置き忘れたというへまをやりました。
昨日は那須まで行ったので、行けなくて今日行きました。
夕べから結構雨が降ったのに中の交換レンズ他カメラ部品、JPSは濡れていませんでした。耕した人が田んぼの畦に白い傘と一緒に置いてくれたようです。
見た感じでは畑になるような感じだったのが気になります。
やまそだち
2008/10/06 20:49
みかんさん,こんにちは。
ブログはいつも拝見しておりましたが,今日はコメントせずにはいられなくなりました。
奄美大島の数少なくなってしまった植物達の姿に,ちょっと目が潤んでしまいました。
みかんさんのように,確実に撮影できるごく少数のかたが,代表して奄美大島に行って,我々に写真でその植物達の姿を見せてくれたら,少しでも現地での植物へのストレス(というのかどうかわかりませんが)が減らせるのかもしれない,と思いました。
みんな,元気にひっそりと生きていてくださいね→植物達。
(コキクモ探し,千葉でもがんばっています)
はるこ
2008/10/07 00:58
やまそだちさん 良かったですね。ホッとしました。
畑の持ち主が優しい人らしいですから、多分、来年も期待できるかも知れませんね。
みかん
2008/10/07 08:47
はるこさん ようこそお越しくださいました。
コメントありがとうございます。いつも見てくれていたようで感謝です。
このブログ足跡は多いのですが、書き込みしてくれる人は少なくて、こちらは書き込みがない限りどなたが見てくれているのか全くわかりません。例えひとことでもコメントもらえると、とても励みになります。
これからも書き込み大歓迎ですので、よろしくお願いします。

まだ一度も書き込みしてない皆さんも、どうぞ感想をお願いします。
みかん
2008/10/07 08:54
みかんさん、こんばんは!
南の島は楽園みたいですね。素敵なところだけど、多分、かげろうは出かける事は無いと思いますので、楽しませて頂きます。
やはり、東京の人ごみは疲れました〜でもそれなりに楽しんで帰りましたが。(笑)やはり、田舎のあばら家がかげろうには似合っています。
自宅前の川の音が慰めにもなりますし・・・。
又、草花は楽しみにしています。
かげろう
2008/10/07 17:52
かげろうさん 今晩は。
どんな素敵な場所に出かけても、やはり我が家がいちばんですね。東京では色々とご苦労なことも多かったことと思います。どうぞ我が家でゆっくりとくつろいでくださいね。お嬢様もホッとしていることと思います。
みかん
2008/10/07 22:02
みかんさん今晩は。わー大好きな奄美大島の花たちをたくさん紹介していただきありがとうございます。いつかまた奄美大島に行きたくなりました。何度行っても初めて出会う花がありますが時期が違っていたりと逢いたいと思っている花に出会えないことばかりです。今回たくさん紹介していただきうれしくて涙ぐみそうです。次回の花たちに早く逢いたいです。では無理せずよろしくお願いします。
ayaya
2008/10/09 23:43
珍しい奄美大島の花楽しませてもらいました。
やはり暑い時期に行ったほうがいろいろあるんですね。

ウチではこちらに花のない時期、2,3月ごろに石垣島や西表島に行っています。
地元の花の詳しい人に案内してもらえば、この時期でもいろいろ見られるんでしょうけど、行き当たりばったりに動いてくるせいもあって、あまり収穫がありません。
aoikesi
2008/10/10 16:01
ayayaさん 今晩は。
お久し振りです。奄美大島はいつ行っても何かしらの収穫があります。植物が豊富な点では、花好きは無視できない島ですよね。観光施設が少ないのも私は気に入ってるひとつなのですが。
どうぞまた遊びに来てください。そのBはすぐにアップします。
みかん
2008/10/10 21:04
aoikesiさん 今晩は。
そちらはもう紅葉の季節でしょうか。花の種類は随分少なくなったのでは、と思いますが、まだまだ晩秋の花がもうしばらくは見られますね。石垣や西表島は、冬場は花が少ないものの、山の中を歩いていても快適でみかんも良く行きますよ。行き当たりばったりで、偶然に出会った花の方が感激は大きいですね。シダなどに興味を持つと、冬場の南西諸島は天国です。
みかん
2008/10/10 21:12

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