みかんの花日記

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zoom RSS サギソウ

<<   作成日時 : 2008/08/17 15:19   >>

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   湿原に舞い降りた白鷺、そんな姿を彷彿させる。

   サギソウとは誠に言いえて妙な名前である。

   誰もが納得する佳名のひとつであると思う。

   夏の湿原にひっそりと咲く小さな蘭だが、身近な場所では見られなくなって久しい。

   かつては、といっても大昔だが、明治の頃は東京の世田谷あたりでもたくさん自生していたそうな。

   そんな大昔でなくても、昭和30年代頃までは、人里近くの湿地に、割りと普通に見かけた花である。

   近頃は身近な湿地が埋めたてられて、湿原そのものが減っている。

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   優雅に白鷺が舞っているように見えるこのランは、まさに一服の清涼剤である。

   だが、現実の真夏の湿地は、そんな優雅さとは程遠い。

   ジリジリと照りつける真夏の太陽に、汗はボタボタと、まるで音が聞こえるほどに落下、撮影は地獄なのです。

   おまけに、白い花びらに強い太陽光線があたると、画像にすると白が飛んでしまい、なんとも味気ない花にな

   ってしまうのです。光線の具合や角度を変えて、何枚も何枚も写すのですが、質感がなかなか出ずに四苦八

   苦、特にケイタイでは露出を自由に変えることができないので、光線を選ぶことと、角度を変えることしか手立

   てがないのです。

   あまりにも思うようにならないので、回りを眺めて、少し昂揚した気分を鎮めることにしました。

   
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   湿原の周りでは、今ノリウツギの花が盛りです。

   耳を澄ませば、花を訪れる昆虫達の羽音が聞こえます。

   緑一色の湿原に小さく動くものが目に止まりました。

   小さな小さなトンボです。

   体長は1センチほどの世界で最小のトンボ、ハッチョウトンボです。

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   鮮やかな赤い胴体、これはハッチョウトンボの雄です。

   そぅ〜っと近づいて写したのが右の画像です。

   これだけ近づくのに、何度も失敗しました。広角気味のケイタイのレンズでは、これだけ近づくと

   トンボに触れそうな距離なのですよ。

   夏の湿原は花が少ないですが、それでもカヤツリグサ科のミカヅキグサが真っ白く見えるほどに花盛りでし

   た。カヤツリグサ科は地味なものが多いですが、これだけ咲いていると、結構目立ちます。

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   再び気を取り直してサギソウを探します。

   広い湿原のそこかしこに、ぽつんぽつんと咲いているのですが、保護されている湿原なので中に入ることが

   できません。ですが、嬉しいことに、何故か柵の近くに結構咲いているのです。

   何本かまとまって咲いていた下の画像は、保護された柵の外で見つけました。

   これだから自然は楽しい。植物は人間の気持ちなんて、まったくお構いなしに、自分が住みやすい場所で花を

   咲かせるのです。

   
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   周りの草たちに気を使いながら、そっと近づいてケイタイのカメラを向けました。

   お盆の休みに入っていたこの日、散策の人達がぽつぽつやってくるのですが、皆さん、なぁ〜んにもないよ、

   と言ってすぐに帰っていきます。

   よく目を凝らせば、こんなに素敵な花が咲いているのに、ヒマワリ畑やコスモス畑のようなお花畑を想像して

   やって来るようです。

   ですから、こんな小さなサギソウの花には気がつかないのです。

   もっとも、あわよくば根っこごと掘りとっていこう、なんて考えるマニアよりはマシかも知れません。

   この山間の湿地の主役はミズゴケです。

   ミズゴケをしみじみと眺める人はいませんが、なかなかこちらも魅力的です。

   いくつか種類がありますが、画像はイボミズゴケのようです。

   最後に隠れた主役に登場してもらいました。

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   画像はクリックすると大きくなります。
   大きな画面で楽しんでください。

   画像はいずれも2008.8.14 愛知県新城市(旧作手村)で撮影。

   次回は植物似たもの同士キツネノカミソリとオオキツネノカミソリです。

   

   

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
みかんさん、こんにちは!
娘を連れて「涼」を求めて・・・昨年は熊本の「菊地渓谷」で「涼」自然クーラーは涼しかったですが・・・今年は言葉で言い表せないほどに暑い!
と言って、実家へ帰る事は今はかないませんので、広島の八幡高原へ出かけました〜ここは先日、涼しかったので、1泊の予定を入れて。やはり涼しかったです。八幡湿原で、シラヒゲソウに会いました。又個人の方の所でしたが、もとは田んぼらしい?サギソウ、サワギキョウ、ヌマトラノオ等などを見ました。
やはり、苔が綺麗でした。同じそうな苔でした。この苔が本当の主役なのですね。
かげろう
2008/08/17 16:22
かげろうさん 今晩は。
早い。いつも一番乗りですね。八幡高原も花の多い良い所ですね。きっと気持ちよい休暇を過ごされたことと思います。八幡高原ほどサギソウの量は多くないのですが、作手の湿地にはあちこちに点々とサギソウが見られます。ほんとは誰も来ない小さな湿地が好みなのですが、ヤブこぎがひどくて、手軽な場所で撮影しました。暑くて暑くて熱中症になりそうでした。サワギキョウは咲きはじめ、ヌマトラノオも咲いてました。
みかん
2008/08/17 18:18
サギソウは本当に綺麗なお花ですね。
実家が名古屋で帰った折、葦毛湿原へ見に行ったことがあります。早朝TVで開花の紹介をしているのを見て飛んでいきました(^O^) 暑い日で誰もいなくて独り占めでした。葦毛湿原で見たサギソウはもう少しこじんまりした感じがして、お写真のように大きく羽ばたいていなかったように覚えていますが、場所によって変化があるのでしょうか? 私の思い過ごしかな〜!? 自生のサギソウは葦毛湿原でしか見たことがありません。その時、ミズギクにも初めて出会ってきました(^O^)
体調1cmほどのハッチョウトンボ、初めてです。こんなに小さなトンボもいるのですね! 
ハッチ
2008/08/18 00:47
ハッチさん 今晩は。
葦毛湿原には今もサギソウが咲いています。テレビで開花を取り上げると、翌日からドッと人が押し寄せますが、実は葦毛湿原にもハッチョウトンボはいるのですよ。愛知県内の湿地では、それほど珍しいトンボではありません。ですが小さいことと、数がそれほど多くないので気がつかない人が多いのでは、と思います。メスは赤トンボではないので、さらに地味です。
葦毛湿原では、いまだにサギソウが盗まれることがあります。かと思えば、園芸種をどっさり投げ込んで帰る人もいます。前年に何もなかったところに、突然サギソウのお花畑ができたり、斑入りのサギソウが出たり、盗掘も困り者ですが、投げ込みも自然を乱す困った行為です。
みかん
2008/08/18 02:10
こんばんは はじめまして
昨日はありがとうございました
はじめて拝見させていただきました すばらしいの一言です 私もサギソウを探しているのですが なかなか見つかりません 昔は私の故郷の庭にも咲いていたのですが もう3、40年以上は経っています 故父が近くの山から失敬してきたものと思いますが 環境もすっかり変わってしまい 見つけることは出来ませんでした 時々寄らせて頂きます よろしくお願いします
masariko
2008/08/18 22:35
masarikoさん ようこそお越しくださいました。
お互いケイタイの画像で勝負しているので、切磋琢磨できればと思います。刺激しあえる相手がいるということは心強いです。どうぞこれからも遊びに来てください。
みかん
2008/08/19 00:55
こんばんは。
サギソウの写真すばらしいです。
私はここ数年サギソウの自生を見ていません。
そろそろ珍しい花の追っかけごっこは辞めて、
ゆっくり花の写真を撮りたいと思っています。
滝花
2008/08/20 19:51
今でもサギソウがさいている湿原がアルのですね。
すっかり盗掘されてしまったと思っていました。

みかんさん、白花見つからなかったのでしょうか。
いつupするのかと毎日楽しみにしていたのに。
あの日は大雨になったので、そちらも心配でした。
aoikesi
2008/08/26 14:08
滝花さん こんにちは。
しばらく撮影に出ていたのでコメントが遅くなりました。珍しい花はそれなりに魅力的ではありますが、自分の身近に生きている花たちとじっくりと付き合うことは、とても大事なことだと思います。知っているつもりの雑草が、じっくりと付き合うことによって、全く違う表情を見せるからです。また、花は良く知っていても果実は見たことがない、とか、どんな芽が伸び出してくるとか、知らなかったことって、結構あるものですよね。
滝花さんの画像は、いつも宮本さんの所で拝見しています。これからも新作を見せてもらえるのを楽しみに待っています。お互い頑張りましょうね。
みかん
2008/08/27 10:09
aoikesiさん こんにちは。
ドシャドシャの雨の合間のたった一日の晴天。その晴れの日に白花撮影してきました。みかんが帰った途端に土砂降りの雨が続いてると、仙台の友人から連絡がありましたよ。またまた晴れ男の実績更新のようです。お陰さまで白花をじっくりと観察することができました。ありがとうございました。
みかん
2008/08/27 10:20

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サギソウ みかんの花日記/BIGLOBEウェブリブログ
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