みかんの花日記

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zoom RSS 初秋の気配 伊吹山

<<   作成日時 : 2008/08/15 00:14   >>

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   8月も半ばとなれば、山は初秋の気配が漂う。

   ツリガネニンジンやワレモコウの花は、もう秋の到来を告げている。

   山の花は1週間が過ぎれば、顔ぶれも変わる。

   あれほど賑やかに咲いていたツモツケソウは、まるで息を潜めるように静かになり

   今はルリトラノオがお花畑の主役である。

   伊吹山だけで見られる固有種だが、個体数は多く、遊歩道脇にいくらでも咲いている。

   だからお願い

   時にお花畑の中に踏み込んだ跡が見受けられます。撮影は遊歩道を歩くだけで充分にできます。

   花を写すためにお花畑の中に踏み込まないでください。

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   特に多く見られるのは西遊歩道コース、頂上が近づくにつれて多くなる。

   保護のために張られたロープの中より、逃げ出すようにして遊歩道側にいっぱい咲いているので、目の前で

   写真を写すことができるのが嬉しい。

   また、スキー場から登ってくる上野登山口の上部にも、この花は多い。頂上の小屋が見えてくる辺りには、

   右も左もこの花が咲いていて、場所によっては群生している。

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   あまりにも見事な株が多いので、繰り返し繰り返しカメラを向けることになる。

   ゴマノハグサ科クワガタソウ属の中で、最も色鮮やかな花を咲かせるのがルリトラノオである。

   固有種と言われる植物の多くは、個体数が少ないものが多いが、

   伊吹山のルリトラノオはほんとにたくさんあるのが嬉しい。

   花の主役はルリトラノオだが、まだまだ夏から咲き続いている花もある。

   クサフジも駐車場から頂上にかけて、ごく普通に見ることができるマメ科の花である。

   最盛期は過ぎたが、まだまだ頑張っている。

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   秋の七草のひとつ、カワラナデシコは夏から咲いているが、やはり初秋の今の季節の方が花の数は多い。

   遠くから眺めても、すぐ近くに寄って眺めても、なかなか繊細な花の造りである。

   花を思い切りクローズアップにしても、ロングで撮影しても、どちらも絵になる花というのは、

   そうそう多くはない。

   下の右画像でカワラナデシコと一緒に写っている黄花はコウゾリナ(キク科)である。

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   シシウドは背高ノッポである。大きなものは2メートル以上になる。

   一見すると粗野な印象も受けるが、どうしてどうして、その花の集まりは打ち上げ花火のようで、ダイナミックで

   ありながら、レース編みのような繊細な花序である。

   是非とも近づいて見て欲しい花である。

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   アザミの花のようだが、タムラソウには葉にトゲがない。人にやさしいのである。

   人にも優しいが、虫たちにもやさしい。タムラソウの花には昆虫がよく集まる。

   下の画像はまだ咲き出したばかりのタムラソウである。

   めざとく花を見つけたマルハナバチが勢いよく飛んできた。

   左ではウラギンヒョウモンが蜜を吸っている。

   後方に見えるピークが伊吹山の山頂である。建物は測候所跡。

   
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   昆虫たちのレストラン、とも呼べる花がある。

   ヨツバヒヨドリである。

   この花を訪れる昆虫は多い。特に蝶の類は頻繁に訪れる。

   時には蝶々を追い払わなければ花の撮影ができないほど、たくさんの蝶が花に集まってくる。

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   上の画像左から、海を渡って数千キロの旅をすることでも有名なアサギマダラ。

   真ん中は年2回出現するサカハチチョウ。

   右は蝶の仲間ではなく蛾かも?

   花はいずれもヨツバヒヨドリ。

   (私は蝶の専門家ではないので、ひょっとすると名前が違っている可能性があります。蝶を良く知っている方、
   教えていただけると助かります。よろしくお願いします。)

   花と虫の関係は切っても切れない関係にある。

   動くことができない植物達は昆虫をうまく利用している。甘い蜜や美味しい花粉を提供して受粉の仲立ちを託し

   ているのである。だが、時には美味しい蜜を盗まれたりもする。

   花と昆虫の関係は、時に騙したり、騙されたり、なかなか魅力ある関係なのである。

   いずれ盗蜜のことなどにも触れてみたい。

   伊吹山は古い時代から植物の調査が盛んであった。

   そのためここで最初に発見されたものにはイブキ○○の名前が付けられている。

   初秋に花が見られるものにはイブキボウフウ、イブキコゴメグサ、イブキゼリモドキなどがある。

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   上の画像はイブキボウフウ。イブキの名が付いているが近畿地方以北の高原などに広く分布する。

   右画像の花のアップをみると、セリ科特有の散形花序をしていることがわかる。

   下の左画像は咲きはじめたばかりのイブキコゴメグサ。これから秋に向かって真っ白く見えるほど

   花の数は増えてゆく。

   右画像はイブキゼリモドキ。食用にするセリに似ているのでこの名がある。

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   白い花が続いたが伊吹山のお花畑は多彩である。

   夏の派手な色彩のものは少ないが、それでもクルマバナのピンク、ソバナの青、マルバダケブキの黄色と

   色彩には事欠かない。

   それらが同じ場所に咲いて、一層賑やかなお花畑となる。

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   最後に、伊吹山を訪ねた登山者が、パンフレットの写真と見比べて良く間違える花を並べてみた。

   今の季節の花の主役ルリトラノオとクガイソウである。

   花だけ見ていると確かに似てはいるが、葉を見れば違いは歴然。

   花好きのあなたは、名前を間違うことはありませんよね。

   さて、どちらがルリトラノオでしょうか。

   わからない方は、もう一度最初を見てね。

   画像画像 




























   画像はクリックすると大きくなります。

   葉の違いなどを見る時に利用してください。

   (画像はすべて2008.8.8 滋賀県、岐阜県の県境にある伊吹山で)  

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
野山はこんな風に花が咲いているんですね。滝巡りが主になってしまい、野山の花とゆっくり語り合う時間を忘れてしまいました。サギソウも咲き始めたみたいなので、野の花と出会いに行ってみようかな?
次の似た花には、ツリガネニンジンとサイヨウシャジンなんて如何でしょうか?
ぽんぽこ
2008/08/15 01:32
みかんさん、こんばんは!
いつかは訪れたい伊吹山ですが・・・。でも無理かもしれないので、楽しく拝見しています。ルリトラノオの花を女性に例えると、クガイソウは男性。
サンイントラノオは娘?・・・かげろうの頭で区別します(笑)
一昨年、昨年と大山に登りました(今年は無理ですが)ナンゴククガイソウ、シモツケソウ等などのお花畑に感動しました。コゴメグサはキュウシュウ・・とイブキ・・との違いは葉?ですか〜花は同じに見えるけど?
いつも書き込みしても良いのかしら・・・・。
かげろう
2008/08/15 02:19
ぽんぽこさん こんにちは。
滝めぐり頑張っていますね。滝の側は涼しいことこの上ない、かと思っていたら、一日のノルマを稼ぐ滝めぐりでは、結構暑い思いもしているのですね。昨日は山の湿原で半日サギソウの花と格闘してきました。風と暑さと、長靴の中のムレと、さわやかな花とは対照的に、しんどい思いをしてきました。
次回の似たもの同士は、残念ながらツリガネニンジンではありません。次回も次々回もすでに決まっていますが、タイミングをずらさないように、早めにアップを心がけましょう。
みかん
2008/08/15 14:13
かげろうさん こんにちは。
いつも書き込みありがとうございます。遠方の方や山に登ることができない方にも、当ブログによって伊吹山の魅力を知っていただけたらと、いつもそんな気持ちで画像をアップしています。
最近は力を入れれば入れるほど、長くなる傾向があるので、もっとあっさりと、さらっと読める文章にしたいとは思っているのですが、なかなか難しいですね。大山のナンゴククガイソウの群落は見事ですね。伊吹山のクガイソウはあれほど見事な群落にはなりません。
みかん
2008/08/15 14:26
みかんさん、こんばんは!


ルリトラノオとクガイソウ、これなら私でもわかります。見かける機会が多いクガイソウは葉が輪生なので…うふふ(^-^)v
以前、阿蘇で見たことがあるトラノオはヤマトラノオだったのでしょうか?
それにしても伊吹山のルリトラノオは穂先はスゥ〜と伸びて姿が美しいですね!まだ一度も会ったことがないので会える日が楽しみです。

シシウドはこのように撮ると本当に打ち上げ花火のようでありレースのようにも見えますね!
セリ科は同定が難しくとても苦手ですが、今年は頑張ってみたくなりました。
たんべぇ
2008/08/16 20:36
たんべぇさん こんにちは。
毎日暑い日が続きますねぇ。涼しい高山に登りたいものです。最近はどちらかに出かけましたか。
阿蘇の草原のものはヤマルリトラノオに似ていますが、葉の鋸歯が目立ち、はっきりとした葉柄のあるヒロハトラノオだと思いますよ。ヒメトラノオも一部にはありますが。この仲間も分類は結構難しいですね。クガイソウくらいの違いがあるとわかりやすいのですが。
みかん
2008/08/17 12:08
みかんさん、こんばんは!
一週間ほど北海道の山に登ってきました。
道東3座と道央3座の6座を慌しくピークハントしてきました。
北海道は各地に低温注意報が出ており、大雪山では霜柱が立つほどの冷え込みでしたが、エゾオヤマリンドウの大群落は圧巻でした。そのほかエゾコザクラ、イワブクロ、チシマユキノシタ、メアカンフスマ、メアカンキンバイなど会いたかったお花たちにあえて大満足の山旅でした。

ヒロハトラノオの件、ありがとうございます。
写真で確認したところ確かに葉の鋸歯が目立っているのでヒロハに間違いないようです。お手数をおかけいたしましたm(- -)m
たんべぇ
2008/08/25 01:21
たんべぇさん こんにちは。
北海道の山行報告、これからも楽しみにしていますよ。時期的には遅いはずなのに、メアカンフスマはまだ随分と花が咲いていましたね。残り花でも丹念に記録されているので、これからどんな花たちが登場してくるのか、興味津々でもあります。
暑い暑いと言っていたのに、菅平では寒い日もあり、羽毛布団をかけていても
夜は寒いほどでした。夏の名残りの花や、秋の花たちをどっさり見てきました。いずれ幾つかはブログで紹介する予定です。
みかん
2008/08/27 09:57
8月25日に伊吹山に行って来ました。サラシナショウマが大分咲いて居ましたが、あいにくの霧雨の天気で、景色が霧でかすんで近場でしか見れなかったのが残念でした。ミヤマコアザミが沢山有りカワラナデシコは哀れに少し残ってました。ルリトラノオ、コオにユリも有りました。昨日に伊吹山に行った友人のメールではもう、サラシナショウマのオンパレードでしたよ!!!
うなこ
2008/09/01 21:33
うなこさん 今晩は。
ほんとは今日伊吹山に行く予定だったのですが、急ぎの仕事があり断念しました。きっとサラシナショウマもイブキトリカブトも花盛りでしょうね。
みかん
2008/09/01 22:49

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