みかんの花日記

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zoom RSS オオアカバナ

<<   作成日時 : 2008/07/30 11:06   >>

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   オオアカバナは絶滅危惧植物である。

   もともと数の少ない植物で、かつて記録があった能登半島などでは、絶滅したと考えられている。

   環境省のリストでは新潟県も絶滅、とされていたが、この夏2箇所で生育を確認した。

   植物の生命力はしたたかである。

   このレポートはオオアカバナの特徴と、新潟県における生育環境の現状である。

   

   日本で自生が確認されているのは青森県、新潟県、福島県の3県である。

   かつては石川県にも記録があるが、現在は絶滅したと考えられている。


   オオアカバナは日本に13種あるアカバナ属の中で、花の大きさも草丈もいちばん大きい。

   生育の良好な株では2メートル近くになるものもある。

   高さは普通 1メートルから 1メートル50センチほど、大きな株では茎は木質化して多数の枝を分け、

   草だが低木状となる。

   画像画像























   生える環境は常に水があるような、水分たっぷりな場所に限って見られる。

   河原、滝の側、足元に水が流れているような湿潤な草原、などである。

   アカバナ属は多かれ少なかれ、湿り気のある場所に生えるが、その中で、常に水に浸されているような場所に

   生えるのは、オオアカバナだけかも知れない。

   水と切り離されたら生きていけない、それがオオアカバナである。

   
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   花の直径は1.5〜 2センチ。アカバナ属の中では、花はいちばん大きい。

   柱頭(メシベの先端の部分)が 4裂するのが特徴。

   上の画像では白くて×のように見える部分である。

   日本のアカバナ属で柱頭が4裂するのは、オオアカバナとエゾアカバナだけだから、これはかなり良い目印。

   次に茎と葉を見ます。

   画像画像







   















   茎や葉にびっしりと開出毛(まっすぐに伸びる毛)が生えます。クリックして見てください。

   厳密に言うと開出毛と腺毛(ルーペで見ると毛の先端が丸い)が混生しています。 

   これが特徴の決定打です。

   エゾアカバナは曲がった毛が生えます。草丈も1メートル以下と低い。

   オオ(大)と名前がついているだけに、ともかく巨大になるのです。

   画像






















   上の画像はしたたかに生きるオオアカバナです。

   この場所はかつて崖の上から20メートルほどの滝が落下していました。

   危険だという理由で、その崖はコンクリートで塗り固められてしまったのです。

   工事の前はオオアカバナの群生地でした。

   1997年までは少量のオオアカバナが健在でした。

   工事によって絶滅したかに見えたオオアカバナですが、2008年の姿が上の画像です。

   金網を突き破り、2メートルほどに育ったオオアカバナ8株ほどが、まるでモンスターのようです。

   人間のおろかな行為をあざ笑うかのように、花盛りです。

   植物はしたたかです。

   人間の命などよりははるかに。

   開発などによって植物の本来の生育環境は狭められ、また現状改変などによって、さらに自生環境がなくなっ

   ているのが現状です。

   植物の本来の生育環境を残す、あるいは維持することは、人間が生活する上でも良い環境であることは確か

   なはずなのですが。

   近頃のように、異常な気象が頻繁に起ると、つくづく考えさせられてしまいます。

   あなたは、どう思いますか。

   画像
























   (画像はいずれも2008.7.28 新潟県で)
   
   画像はクリックすると大きくなります。長野県や秋田県での情報もあるのですが、今ひとつ信憑性に疑問が
   残ります。これらの地域で見た方がありましたら、是非画像付きで連絡をお願いします。
   
   また石川県では現状不明です。環境さえ残っていれば、必ず再発見の可能性は高いので興味のある方は
   気をつけて見てください。



   

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
遠征、お疲れ様でした。
残念ながらオオアカバナの画像はお届け出来ません。
長野県東部の河川敷に自生していましたが、台風で流されてしまいました。
10年前、みかんさんもご存知のI先生から情報を頂きましたが、仕事で行けませんでした。
台風で流されたのはその翌年でした。
機会を見て、かって自生していた場所を探してみます。
上州花狂い
2008/07/30 20:33
今晩は(^^)/~
これは花弁がハート型で4枚が8枚に見えると言う技ですかね。
ヘ(‥ヘ )必技分身の術
アライグマ
2008/07/30 21:31
上州花狂いさん 今晩は。
長野県植物誌には記載がありませんね。標本は残っていないのでしょうか?
安定した水量の河原に多いような気がしますが、台風による増水で流されてしまうような不安定な場所では、定着できないかも知れませんね。でも、確実にあった場所なら、再発見の可能性も高いですね。
みかん
2008/07/30 23:48
アライグマさん 今晩は。
行ってきましたよ。まるで私の行動を予見しているようで。前回のコメントにはちょっとビックリしました。今回の目的はもちろんオオアカバナだったのですが、そのほかにも色々と収穫がありました。地元にお住まいのNさんのお陰で、私の大好きなヤマユリも堪能してきました。
みかん
2008/07/30 23:57
みかんさん、こんばんは!
オオアカバナは随分と大きな草花ですね。東北地方に多いのですか?
地域に限られているようですが・・・。

遠くから種が飛んで来ないかしら(無理ですね〜笑)
かげろう地の減反地は普通のアカバナしかありませんが、マルバノサワトウガラシは健在です。(今年も咲いてくれると思います)今はチゴザサが元気です〜。
減反地は秋からが楽しみです〜色々な草花が咲いてくれますから。
かげろう
2008/07/31 01:00
かげろうさん 今晩は。
画像を撮影した場所では、オオアカバナの根元に普通のアカバナも咲いていました。全く同じ場所に2種類が咲いているのです。普通のアカバナは草丈も低く、花もずっと小さいので、ここでは全く目立ちませんが。
みかん
2008/07/31 01:22
オオアカバナは裏磐梯にあるということは聞いていますが、まだ見たことがありません。ずいぶん大きな花なんですね。
いつか見たいものです。
aoikesi
2008/07/31 13:59
aoikesiさん こんにちは。
福島県は確実な自生地ですから、どこかの水辺で出会う機会はあるかも知れませんね。もし出会ったら、そっと教えてくださいね。
8月の花の良い季節に、やまそだちさんと二人でaoikesiさんのフィールドに出かけるかも。白花を撮影したいと言えば、目的はなんだかおわかりですよね。
お目にかかれると楽しいでしょうね。
みかん
2008/07/31 14:40
>まるで私の行動を予見しているようで。前回のコメントにはちょっとビックリしました。
(V)o¥o(V)ふぉーふぉーふぉ
これからσ(^^;)のことを預言者とお呼び下さい(゚▽。)☆O=(^^;)パンチ
しかし、ずるいなーaoikesiさんのテリトリーも荒らしに行くなんて。
σ(^_^)も行きたいけど行かれない。(ーー;)
アライグマ
2008/07/31 21:11
アライグマさん 毎度どうも。
今回はカウンターの回りが早い。アライグマさんのように何回も見てくれる人が多いのかな?自分がコメントを書き込んだ所って、気になりますよね。アッシもなるべく早くコメントを書くよう努力はしているのですが、出かけたりしていると、ついつい遅くなることもあります。
みかん
2008/08/01 10:05
みかんさん、ぜひご案内したいです。
が、今年の宮城はどうなっているのでしょう。
7月になってほとんど太陽が顔を出さないんですよ。
あれはじりじり照りつける太陽の下に咲く花、だいじょうぶでしょうか。
8月になったら様子を見てきます。
aoikesi
2008/08/01 11:43
aoikesiさん ありがとうございます。
ご都合がつくようなら、是非よろしくお願いいたします。
楽しみにしております。
みかん
2008/08/01 12:06

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