みかんの花日記

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zoom RSS 能登半島点描

<<   作成日時 : 2008/07/23 18:44   >>

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   能登半島をぐるっとひと回りしてきました。

   ちょっと調べたいこともあり、海岸にそって旧道を選びながらの、半分観光の旅でもありました。

   テレビで、梅雨が明けたらしいという放送を聞いた翌日、能登半島は雨でした。

   晴れ男のみかんが7月20日は結構な雨に降られました。

   とは言え、そこは伝説の晴れ男、花を撮影している時は雨が止んだり、それなりの天候でしたよ。

   翌日のドピーカンの天気より、しっとりとした風情があったかも。

   
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   どこに行っても道路沿いではヒルガオのピンクの花が目立ちました。

   上の画像はヒメジョオンの白い花に絡んで、今しがた通りすぎた雨に水滴が光っていました。

   日本最古の木造の灯台を目指して、海岸沿いの細い道を歩きます。

   小型乗用車1台がやっと通れるような細い道です。

   フナムシやアカテガニがわさわさとうごめく道です。明治時代に作られたという灯台は思いのほか小さな

   箱型の灯台でした。

   灯台の下の磯では子供達が泳いでいました。ニガクサが咲いていました。

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   能登では、海になだれるような急斜面を利用して、小さな畑や水田を作っています。

   機械の入らない猫の額ほどの水田が段々畑となって並ぶ棚田は、千枚田として能登の名物にもなっています

   が、今ではそれは観光用であって、祖先が営々と築いてきた小さな水田も、放棄されて荒れてしまったり

   後継者がいないためか随所に放棄水田が目立ちました。

   日本の農政の最大の欠陥は減反政策にあったと私は考えていますが、それらの名残りか、ガマやヒメガマが

   茂り、白いセリの花が咲く、荒れてしまった水田跡を随所で見るにつけ、なんだか悲しくさせられました。

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   上の画像の左は、今や能登観光には欠かせない千枚田、ここだけは人も車もどっと多くなり、ああ今日は三連

   休のなか日なんだと再認識した次第。

   右画像は水田を放棄して数年が経過したと思われる場所で撮影した花盛りのヒメガマ。

   減反などにより耕作を数年間休むと、あっという間にガマなどが侵入して荒れた湿地となる。

   黒っぽいソーセージを串刺しにしたようなガマや、黄色い雄花が咲いているヒメガマが随所で繁茂している姿

   に少なからずショックを受けました。

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   海辺の断崖絶壁には見るべきものが多い能登半島ですが、上の画像は窓岩と呼ばれている岩です。

   ちょうど窓のような穴があいている自然の岩です。

   ここはコオニユリが素晴らしい群落を作って、ちょうど花盛りでした。

   海からの潮風が常に吹きつける場所なので、植物は大きく育つことができません。

   右画像のコオニユリは草丈が10センチほどの小さなものでした。

   コオニユリは高原に多いユリですが、能登半島では、海辺の岩場に生える多くがオニユリではなく、茎にムカ

   ゴがつかないコオニユリでした。

   特に窓岩の岩の上部では群落を作っていて、とても見事でしたよ。

   その状態が下の画像です。

   
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   どうです、見事な群落でしょ。これでも一部分なのですよ。

   クリックして大きな画像でご覧ください。

   まわりにもたくさん咲いていました。

   今回のハイライトはこのコオニユリかも知れません。




   私が最も能登らしさを感じる風景は、まるで家々をおおい隠すように立てかけられる間垣です。

   これはニガ竹という竹を使って作る垣根で、冬季、海からの強風や風雪を防ぐためのもので、海辺の集落に見

   られる独特の風景です。撮影したのは輪島市の大沢地区です。

   折りしも雨脚が激しくなった中で、夏なのに寒さを感じるようなひと時でした。

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   朝市で有名な輪島を過ぎて、珠洲市に入ると、能登半島も奥能登と呼ばれるようになります。

   ここに昔ながらの塩田で塩を作っている場所があります。

   揚げ浜式塩づくりの体験も出来るようです。

   水田のような広い場所に、海から汲み上げた海水を何度も何度もバシャーッと振り撒く、あの塩田です。

   500年ほど前とほとんど同じ塩作りの方法ですね。

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   この日はあいにくの雨模様、海水を力いっぱい振り撒く姿を見ることはできませんでした。

   でも隣りにある道の駅、すず塩田村では塩の出来上がる工程を映像で見ることができます。

   塩田をはさんだ道路の反対側には、帰化植物のハルシャギクが花盛りでした。

   雨の上がったことを知らせるように、山には霧が動いていました。

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   このハルシャギクかつては園芸種として鑑賞のために庭に植えられていた植物です。

   繁殖力が旺盛なので、種子でどんどん増え、いつの間にかエスケープして、野外で普通に見られるようになり

   ました。原産地は北アメリカの西部、花の中心が黒っぽいのでジャノメギクという別名もあります。

   遠い異国の花が、奥能登の自然の中で咲いている。

   なんだか不思議な気がします。



   帰路、雨脚が激しくなりました。

   時に梅雨末期を思わせる集中豪雨のような激しい雨。異常気象と呼びたくなるような激しい雨でしたが

   能登半島で唯一の村、柳田村あたりの水田は、目に鮮やかに青い稲がすくすくと育っていました。




   翌日、数歩動いただけでドッと汗が噴出す。

   こんな日の海辺での撮影は最悪。体を汗が流れていきます。

   でも、青空の中にすっくと伸びるヤブカンゾウはとてもさわやかです。

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   山から流れ出した湧き水は水田を潤し、やがて小さな流れとなって海へと流れ出します。

   そんな海辺の葦原の中でハンゲショウが咲いていました。

   花の盛りは過ぎていますが、それでもまだ花を咲かせています。

   ヒモのような小さな花より、白く変身した葉の方が目立つドクダミ科の植物です。

   この白くなった葉は、8月頃になるとまた緑色に変わります。

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   ミソハギも咲いていました。

   ハンゲショウ同様、水辺や湿地が大好きな植物です。

   海辺だと草丈が低くなり、条件さえ良ければ群生する植物です。

   ミソハギの花には、メシベが長く伸び出すものと、短いもの、それに中間のものと

   花には3つのタイプがあります。

   また標高の高い場所や、北国には、花茎に短毛が生えるエゾミソハギがあります。

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   昨日はどこもかしこも満開のコオニユリが出迎えてくれましたが、今日のコオニユリは、まだすべてつぼみで

   す。花が咲くまでにはあと数日はかかりそうです。

   同じ能登半島でも、場所によって花期は微妙にずれています。

   一様でないところが、また植物のおもしろさなのかも知れません。

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   画像をメインにさらりと流す予定が、またいつもの悪い癖で、ついつい長い能登点描になってしまいました。

   最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

   画像はいつもの通り、すべて携帯電話での撮影です。

   今回はデジカメでは撮影しましたが、銀塩はついに一度もカメラバックから出る機会がありませんでした。

   フィルムだけは、どっさり持っていったのですがね。

   肝心の調査の方は徒労に終わってしまいました。


   (撮影 2008.7.19〜21 能登半島で)

   
   

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
能登には、まだ植物に感心の無かった頃一人旅をしたことがあります。
真冬の熱燗の美味しい頃でした((((((((^^;
能登の春も良いのでしょうね。(^o^;)
しかし、海岸付近でコオニユリの群生とはヘ(^◇^;ヘ)(ノ;^◇^)ノ
アライグマ
2008/07/23 20:49
アライグマさん 今晩は。
また東北地方で大きな地震がありましたね。被害が少ないことを祈るばかりです。能登半島でも地震の爪跡を垣間見てきました。最も被害の大きかった地点も通ってきたからです。建築中の家の姿が痛々しく目に移りました。
話しは変わって、海岸に咲くユリなのでオニユリかと思って近づいてみたら、なんとこれがすべてコオニユリなんです。驚きですよね。
みかん
2008/07/24 01:11
σ(^^;)は、神出鬼没のみかんさんのことだから地震の真っ只中へ出かけてないかと心配しておりました。((((((((^^;
ご無事で何より。
で、このコメントの白抜きの文字σ(^^;)の目にはきついですーー(TヘT;)
アライグマ
2008/07/24 08:26
アライグマさん 毎度どうも。

どこか高い山に行きたい今日この頃です。
このくらいの白抜きなら、いかがですか。
みかん
2008/07/24 17:18
みかんさん、こんばんは!
能登半島の点描、楽しく読ませて頂きました。コオニユリは海辺に咲くのは丈が小さいですね。能登の独特な垣根〜TVで見た気がしますが・・・。

そうそう、みかんさん、今年は山は危ないですよ。何処で地震があるかわかりませんもの。深夜の臨時ニュースで寝不足ですが・・・。

今年はおかしな気候ですもの。お気をつけくださいね。
かげろう
2008/07/24 19:58
どーーも(^o^;)
みかんさん、大変目に優しくて助かります。m(_ _)m
ところで能登もいいですが海の向こうの新潟の島には行かれないのですか。
あそこへは春しか行ったこと無いのですが変な名前の山や渓谷が好きです。
ヘ(^◇^;ヘ)(ノ;^◇^)ノ
アライグマ
2008/07/24 21:12
ときどき見せていただいていましたがはじめて書き込みします。
20代の頃、真冬に訪れた能登半島、見覚えのある光景がなつかしい。
間垣、千枚田・・・昔(さて何十年前でしょう、あまり昔で数えられません)と変わっていません。

ハンゲショウはこちら蔵王では見られないのでうれしいです。


aoikesi
2008/07/26 10:06
かげろうさん 今晩は。
日本列島では、どこにいても地震に会う可能性はありますね。このところ被害の大きな地震が続いているので、気になるところです。せめて身近な所では被害にあわないことを祈るばかりです。
みかん
2008/07/26 23:36
アライグマさん いつもどうも。
明日は加茂湖畔のホテルで、美味しい海の幸を堪能してるかも、です。暑いのに平地の撮影は大変ですが、あさってには数年前から狙っていた植物と対面です。絶滅危惧ですが、せっかくそれ1種類のために出かけるので、このブログにもアップしようか、と考えてます。何かは乞うご期待です。
みかん
2008/07/26 23:42
aoikesiさん ようこそお越しくださいました。
能登は案外雪の吹きすさぶ冬の方が風情があるかも知れませんね。このところ雪の量は少なくなっているようですが。間垣が見られる地域も少なくなっているようです。青春時代の思い出は、いつまでも輝いている宝物ですね。
どうぞまた遊びに来てください。
みかん
2008/07/26 23:51

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