みかんの花日記

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zoom RSS ナガミヒナゲシ

<<   作成日時 : 2008/04/24 17:21   >>

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   朱赤色の美しい花を咲かせるが、花の命はたった1日だけである。

   朝咲いた花は、午後にはもうハラリと散ってしまう。

   一日花の中でも、極めて短命である。

   
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   花の命は短くて・・・・・という、はかなさとは裏腹に、じつはしたたかな帰化植物である。

   日本で最初に気がつかれたのは1960年代のはじめだが、現在では北海道から沖縄まで、日本全土を制覇

   している。西日本などでは、道路の両側に延々と咲き続き、さながらグリーンベルトならぬレッドベルト状態に

   なっている場所も珍しくない。

   原産地は地中海沿岸、わずかな土さえあれば、かなり過酷な場所でも生育できる。

   画像画像
























   上の画像の左は道路わきのアスファルトの割れ目に生えた株、右は同じく植え込みの中に生えた株である。

   この他にも線路の中や空き地など、土がわずかしかない場所や、踏み固められて植物が育つには不利な場所

   などに率先して入り込む。日当たりさえ良ければ、裸地の先駆的な植物なのである。

   爆発的な速度で増える要因には、多量の種子を作ることもあげられる。

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   和名はこの長い果実から付けられた。

   花よりも特徴的な長い実(果実)からナガミの名前が生まれたのである。

   この果実の中には、振り出しても振り出しても出てくる多量の小さな実がぎっしりと詰まっている。

   多量の種子生産に加えて、もっとスゴイのは、芽生えた苗が、どんなに小さくても花を咲かせることである。

   草丈が1センチや2センチの小さな株でも、それに応じた直径1センチほどの花を咲かせる。

   栄養状態の良い場所の株は高さが60センチほどに育ち、株は枝を分けて多数の花を咲かせる。

   株が大きければ大きいほど花も大きい。大きな花は直径が5〜6センチもある。

   画像
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   上の左画像は花の直径が1センチほどの小さな株、右は花の直径が5センチ以上ある平均的な株である。

   花を咲かせるのは子孫を残すためである。スゴイのは、この小さな花も確実に種子を実らせることである。

   小さな花は小さな果実を、大きな花は大きな果実を実らせる。

   それらが次世代を担うために、あちこちに無数にばらまかれるので、アッという間にナガミヒナゲシは分布を拡

   大していったのである。

   パンなどにも用いられるケシの実、果実はあのくらい小さいので風散布によることが多いのだろう。

   画像
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   蕾は最初、上を向いて伸びてくる(上の左画像)、柄が伸びるにしたがって、蕾はうなだれるように下を向く

   (これが上の右画像)、蕾がうっすらと色づいてくれば咲く準備完了である。(下の画像左)、すると今度は再び

   真上を向いて伸びるようになる。(下の画像右)

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   この蕾は、真ん中から二つにパラリと萼片が外れて、4枚の花弁がまたたくうちに広がって花となる。

   蕾が伸び始めてから花が咲くまでは、ほんの数日である。

   だからひとつの花はたった1日しか咲いていないのに、次から次へと花が咲くために、多くの人は一日花であ

   ることに気がついていない。

   
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   こうしてナガミヒナゲシは、きょうも新たな花を咲かせ続けている。





   ナガミヒナゲシのブログを作ろうと思ったのにはきっかけがあった。

   植物の世界に変り種はつきものだが、下の画像のような美しい集団を見つけたからである。

   この株が生えていたのは神社の一角、間違いなくナガミヒナゲシなのだが、ここの場所のものはすべてが

   このタイプであった。朱赤の色にも微妙な濃淡はあるが、これは園芸的な価値があると思った。

   継続して推移を観察して行こうと思っている。

   画像

























   (画像はいずれも愛知県半田市で  2008.4.20〜4.24に撮影)

   画像はクリックすると大きくなります。


   

   

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
みかんさん、こんばんは!
この花は島根へ来てから見ました。熊本の実家では見る事がありませんんでした。ですから、初めは警察で注意している危険な種類のケシの花かと思いました。でも小さくても可愛い花が咲くし、もともと園芸種のポピーが大好きですので(熊本では楽しみで育てていました)。
白に淡い色、綺麗ですね。
園芸種と混じったものでしょうか?
かげろう
2008/04/24 19:51
下関でこの花をよく見掛けるようになったのは15、6年前ぐらいからでしょうか。あるいはもっと前かも。
庭にも侵入してきましたが、きれいなのでそのままにしといたら、いっぱいに増えました。
最後の変わり種はきれいですね。
私も気をつけて探してみます。
アツミヒナゲシはもっときれいなようですか、危険なケシなんですよね?見つけたらすぐに抜かなければならないんでしたっけ?
下関ではアツミヒナゲシは見ていません。ナガミヒナゲシほどは広がっていないのでしょうね。
Yasuko
2008/04/25 00:33
今日は(^^)/~
ナガミヒナゲシ蔓延っていますね(ーー;)
近所では3年ほど前から街路樹の脇にどんどん広がっています。
ネットで見ていると、アヘン系のケシが生えているのを、ナガミヒナゲシが生えてきたと勘違いしておられる方もかなりいるみたいですね。
取り締まる側の警察官が見分けられないので・・・・(^^;★\(-.-;)
アライグマ
2008/04/25 08:49
かげろうさん こんにちは。
花の命は短いですが、園芸種のポピーと同じですから、みかんも鉢に生えてきたものはそのままにして花を楽しんでいます。種子はすぐに折り取って捨てているのですが、それでも毎年どこかから芽が出てきます。
みかん
2008/04/25 13:50
Yasukoさん こんにちは。
麻薬が取れるアツミゲシより、ナガミヒナゲシの方が花はきれいだと思います。かつて渥美半島で群生しているのが見つかったため、アツミゲシの名が付いたキケンなケシは、いろんな色があるようですが私はあまり多くの色の花は見たことがありません。愛知、岐阜などでは今でも稀に見つかりますね。Yasukoさんの家の近くでは、ゲンカイミミナグサを撮りに行った福岡県の道路脇で咲いているのを見たことがあります。
ちなみに、このケシを見つけたら保健所に連絡すると、すぐに駆除に来るそうです。
みかん
2008/04/25 14:06
アライグマさん こんにちは。
今年の春はどちらかに撮影に出かけましたか?
佐渡に忘れてきたあの忘れ物は、どうなってしまったのでしょう。
アツミゲシとナガミヒナゲシを間違えて保健所に通報する例が多いらしくて、保健所に通報した私の友人に、職員は真っ先に赤い花ではないですか、としつこく聞いたそうですよ。私の友人は、バカにするなよ、アツミゲシとナガミヒナゲシの違いくらい、こちらは百も承知で通報してやってるんだよ。と、憤っておりました。
おまわりさんがどの程度の知識があるかは疑問、今度見つけたらお巡りさんに通報してみますかね。
みかん
2008/04/25 14:17
どーーーも(^^)/~
佐渡に忘れてきた物は皆目どうなったか判りません(ーー;)

今週初めに、やっと午前中だけ時間を作り秘密の場所にフデリンドウを観察に行ってまいりました。少し早かったようですが満足行くレベルではありました。
たぶん今日辺りが最盛期かなー(´o`)ハア〜〜
アツミゲシの通報は県と言うか管轄警察というかによって随分対応が違うようなことを聞きました。通報した人を犯人扱いした馬鹿野郎もいるとか。また、通報で警官がそのお宅を訪問して「これはポピーの一種ですよ」見たいな事をいわれて「大丈夫だそうです」という感じで帰ってきたという話も聞きます。(ーー;)
アライグマ
2008/04/25 17:04
はじめまして。
いつも拝見させていただいております。
最後のナガミヒナゲシの白っぽい花を私も昨日大阪府下ある道路沿いで見ました。
これ、結構増えてるんでしょうか?
YAM
2008/04/25 21:44
アライグマさん たびたびどうも。
フデリンドウも高原などに生えるものはブーケのような見事な花つきのものがあります。
アツミゲシに関しては、かつての日本にはかなり多かったらしく、どの交番にも絵が描かれたポスターが貼られていました。絶滅はしていないものの、最近は見る機会が極端に少なくなったのも事実で、最近の警察ではあまり重要な指名手配項目ではないのかも知れません。そんな扱いを受けたなんて聞くと、通報もしにくくなりますよね。
みかん
2008/04/26 09:29
YAMさん ようこそお越しくださいました。
新しい情報をありがとうございます。
私も白っぽい下の画像の花は、今年はじめて見たもので、まだなんら詳しいことはわかっていませんが、どうやら遺伝的にも固定している花のように感じています。突然変異で現れた、単なる色変わりではないような気はしていますが、ナガミヒナゲシと分けるほどのものでもない、という感触を持っています。多分、他の地域にも帰化していると考えています。
どうぞ、これからも色々と書き込んでください。
今後ともよろしくお願いしますね。
みかん
2008/04/26 09:37
アツミノゲシについてはアライグマさんのご指摘通りの経験をしました。
北関東のある県道沿いの荒れ地で群生しているのを見つけました。
アツミノゲシであることを確認して直ぐ110番したのですが、所轄の警察官が来たのは何と1時間後でした。
すれも制服の警察官1人、御礼も無く迷惑そうな顔をしていました。
対応が心配になったので、所管の保健所に電話しました。
3時間も経っているというのに警察から保健所への連絡は入っていませんでした。
保健所の対応は素早かったです。
上州花狂い
2008/04/28 21:34
上州花狂いさん こんにちは。
どうも警察の対応はいい加減な所が多いようですね。ことの大変さを認識していないのでしょうか。やはり通報は保健所に限るようですね。
昨日はトウカイスミレを見に行きましたが、すっかり終わっていました。
シコクスミレも最盛期はややすぎた感じでした。
みかん
2008/04/29 15:47
こんばんは〜

初めまして、”ナガミヒナゲシ”についてですが現在、増殖が激しく
在来植物に悪影響を及ぼす恐れあり「特定外来生物」の指定対象に成っています。
童子森の母
2010/05/28 21:05
童子森の母さん はじめまして。
ナガミヒナゲシが特定外来生物に指定されたのですか?
それはいつのことですか。平成21年の外来生物問題調査検討業務報告書(2010年3月発表)では、まだ指定はされていませんが。初耳なので詳しいことをお聞きしたいですね。また書き込みをしていただけると助かります。
これだけの繁殖力があるので、指定されてもいいかな、とは思いますが。
みかん
2010/05/29 09:26
指定対象に成っているとの情報を昨日知りました。

指定されたと確定事実を書いていません

確かに、繁殖力旺盛で在来種への影響も多々あると考えます。

何れ、指定される事になると思っています。

あくまでも私見です。

詳しくお調べ下さい。
童子森の母
2010/05/29 13:00
童子森の母さん ありがとうございました。
特定外来生物の検討委員には、私の知り合いもいるのですが。ナガミヒナゲシが対象になっているとは初耳だったので童子森の母さんに聞いてみたかったのです。ただ繁殖力が旺盛なだけでは対象にはならないかも知れませんね。在来種に影響大という観点が指定の大きなポイントですから。オオキンケイギクのように、また物議を醸すかも知れません。
みかん
2010/06/01 19:42

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