みかんの花日記

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zoom RSS ザゼンソウ

<<   作成日時 : 2008/04/16 19:34   >>

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   美しい、という表現があてはまる植物ではない。

   おまけに、花には頭が痛くなるような悪臭がある。

   イヤな臭いの中でも、最悪の部類に属する悪臭である。

   湿原の女王と呼ばれるミズバショウとは、知名度においても対照的な位置にいる。

   いわば悪役である。

   だが、私はミズバショウよりもザゼンソウに魅かれる。

   
画像










   黄色い花を包む分厚い仏炎苞は、雪や氷の下から、寒さをものともせずに伸び出してく

   る。雪が解ける前から、春を待ちわびて動きはじめるのだ。

   寒さには滅法強い。花が咲き出してから雪が降ることも珍しくない。

   霜が降りようが、雪が降ろうが、ザゼンソウは春を察知すれば、グングンと冷たい落ち葉

   を掻き分けて、時には落ち葉を突きぬいて、とんがり帽子を持ち上げてくるのだ。

   残雪が遅くまで残る北国では、自分の周りの雪を解かしながら伸び出してくるので、ザゼ

   ンソウの周りだけが、ぽっかりと穴があいていることもある。

   ともかく強いのである。ともかく一途なのである。

   画像

























   ザゼンソウは画像のようなぐちゅぐちゅとした湿原に生える。

   長靴でなければ足が泥の中に沈んでしまうような場所に生える。

   環境としてはミズバショウと共通するが、さほど広い湿原でなくてもザゼンソウは生える。

   夏になればクマザサが茂って、人間を拒むような小さな湿原がある。

   残雪の時季にしかその場所に入り込めない湿原。菅平の別荘地の中にあるその湿原を

   今年も訪ねて見た。まだ残雪が多いので(上の画像参照)花は出ていないだろうと思いな

   がらも、かすかな期待を抱いて訪れると、気の早いいくつかが咲いていた。

   画像
























   このうしろ姿、誰かに似ていると思いません。

   ザゼンソウの名の起りは、座禅を組んで庵にたたずむ達磨大師に見立てた、と言われま

   すが、なるほど後姿は座禅を組んでいる僧に見えてくるから不思議です。

   あるかなきかの小さな流れが、湿原の中を蛇行しています。

   その流れに沿って、少しずつ雪が解けています。

   とがったザゼンソウの頭が、あちこちでツンツンと伸びています。

   気をつけないと頭を踏んでしまいそうです。

   何しろ達磨大師の頭ですから「この罰当たりめが・・・・」などと言われないように慎重に歩

   きました。

   画像画像

























   花の数はまだ数えられるほどしか咲いていませんでしたが、確かな春の胎動に、確実に

   季節は進んでいることを実感しました。








   (2008.4.8 長野県菅平で)
   クリックすると画像は大きくなります。大きくして楽しんでくださいネ。
   

   

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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
確かにザゼンソウ、綺麗でも、香りが良いわけでもない花ですよね。でも、私もミズバショウ以上にこの花が好きです。
達磨さんの座禅と言うよりも、
修行中の小坊主達の座禅風景に見えて、可愛らしく感じてます。
無名子
2008/04/16 23:16
ザゼンソウは十分に美しいです。
ヨゴレネコノメが美しいのと同様(^o^;)
もちろん、σ(^_^)は大好きです。
匂い、近づき過ぎなければ良いのです。
(^^;★\(-.-;)
アライグマ
2008/04/17 17:44
こんばんは!
ザゼンソウの自生にはまだ出会っていませんので・・。
頭が痛くなるような悪臭とは?
キケマンの葉の匂いも嫌いなので、遠くから眺めるか、画像で楽しむだけですね。でも画像としては親しみを感じます。
あらら・・・変なコメントかしら。
かげろう
2008/04/17 19:08
みかんさん こんばんは〜
ザゼンソウの自生良いですね
九州ではとても見れないお花です
本当に派手さも無く、決して綺麗とはいえませんが私も好きな花です
大分の白水湿生花園にザゼンソウの看板はあるのですが、咲いてるところを見たことありません
でもくじゅう野の花の郷では咲いていて、一昨年初めて見ることが出来ました
でも少し遠かったので悪臭は分かりませんでした
そんなに嫌なにおいなんですか?
それでも自生してるところで、匂いも含めて出あってみたい花です
いっしい
2008/04/17 23:44
こんばんは(^O^)
2〜3年前、草津のザゼンソウ公園へ行ったことがあります。たくさんのザゼンソウを見て感激しましたが、遅かったのかすでに葉が展開していました。香りを感じるほど近くに寄れませんでしたが悪臭があるんですね! そこには緑色のザゼンソウもありました。聞く所によると、白いものもあるそうですね。
ハッチ
2008/04/18 00:48
無名子さん おはようございます。
修行中の小坊主ですか、無名子さんならどんな春の詩を奏でるのでしょうか。いつの日か拝見してみたいですね。
みかん
2008/04/18 09:07
アライグマさん おはようございます。
匂い、近づき過ぎなければ良いのです。アハハ・・・もっともです。
ザゼンソウが好きだ、という人が思いのほか多くて、なんだか嬉しくなりました。少し前のことですが、秩父の自生地にザゼンソウを見に来ていたバスツァーの団体があり、この時は旅行会社の商魂のたくましさにビックリしましたが、ザゼンソウでもお客が集まるんだ、と、変に感心したことがあります。
みかん
2008/04/18 09:15
かげろうさん ザゼンソウの花の近くに半日もいると、実際に頭が痛くなり、気分はこの上なく悪くなります。特に風下になんかいたら最悪です。
それほどイヤな臭いなんですよ。
みかん
2008/04/18 09:19
いっしいさん いきなり花に鼻を近づけないでくださいね。
オエッとなって吐きだしてしまうような悪臭です。半端じゃない、ともかく誰もが悪臭と太鼓判を押すような臭いですから、匂いをかぐ時は、覚悟をしてからでないと。
でも、この匂いがとても重要なのです。人間には悪臭以外の何者でもないイヤな匂いですが、この匂いによって受粉の仲立ちをしてくれるハエなどの訪花昆虫を呼び寄せているのです。最盛期には黄色い花粉が花の中に厚く積もっています。
悪臭で虫を呼び寄せるのは、世界でも最大の花を咲かせるラフレシアやショクダイオオコンニャクと全く同じシステムです。こちらの悪臭は遠くからでもその存在がわかるほどです。毒マスクが必要なほどの悪臭です。
さながらザゼンソウはそのミニチュア版といったところでしょうか。
みかん
2008/04/18 09:34
ハッチさん おはようございます。
草津のザゼンソウ公園は木道も整備されて、誰もが観察できるようになっていますね。ここの花は花期が早くて、早い年では1月に咲き出します。
仏炎苞の色ですが、赤茶色が標準の色ですが、鮮やかな緑色や白、それにマーブルのようなまだら模様のものもあるのですよ。
花期も長く、標高の高い場所では6月から7月はじめ頃が最盛期となります。
みかん
2008/04/18 09:44
みかんさん、こんにちは。
ザゼンソウ、以前私も秩父のザゼンソウ園に行きました。
ツアーではないですが、入場料を支払い見学しました。
その時もけっこうな賑わいでしたよ!水芭蕉と比べると愛嬌のある姿がユーモラスでかわいいです。

ところで、話は変わりますが、いま両腕にかぶれの症状が出て回復するどころかますます広がっています(泣
思い当たることといえば先日の燈台草です。
這いつくばって撮影したので知らず知らずに触れたのでしょう!?

私って、田舎育ちなのに意外とデリケートのようです(泣
これからの季節は注意が必要ですね。
関係のないことを書いてしまいましたね、失礼しました。
たんべぇ
2008/04/18 18:13
たんべぇさん 今晩は。
ザゼンソウを見るのに入場料が必要なのですか。超ビックリです。
埼玉県にはザゼンソウが咲く場所はあちこちにありますし、関東地方では決して珍しい植物ではないのですが・・・・話しを聞いて唖然としました。野にある花は誰もが自由に見られることが普通と思っていましたが、最近はカタクリの自生地でも、ミズバショウの自生地でも料金を取るところが増えてきたようですね。ああ、なんか嘆かわしいです。そんなところに限って黄色いカタクリを植え込んだりして、自然保護とは正反対の方向に向かっていますね。
かぶれの症状、早く治ると良いですね。お大事になさってください。
みかん
2008/04/18 22:08
>そんなところに限って黄色いカタクリを植え込んだりして、自然保護とは正反対の方向に向かっていますね。
σ(^_^)は交通費を払ってまで園芸品種を見に行きたくはないです。
新潟駅の観光案内にチュウリップ畑を見ろ見ろと進められてげんなりした経験者です。*o_ _)oバタッ
アライグマ
2008/04/18 22:18

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