みかんの花日記

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zoom RSS 植物似たもの同士6 タネツケバナとミチタネツケバナ

<<   作成日時 : 2008/03/22 22:36   >>

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   だいぶ春めいてきましたね。

   水田の中にも様々な花が見られるようになりました。

   タネツケバナ(左画像)は水田に植える稲の苗を育てるために、種籾を水につける頃に花

   を咲かせるのでこの名がつきました。種籾を水につけて発芽を促進するための作業なの

   です。最近はフレームで囲ったり、温室で育てたり、昔とは随分と作業工程も変わってき

   ているようです。農家の方はこれからが忙しくなる季節なのです。

   最近、このタネツケバナに良く似ていて、より乾燥した場所で、タネツケバナよりも早く咲

   き出すミチタネツケバナ(右画像)が、異常な勢いで日本全国に広がっています。

   ミチタネツケバナはヨーロッパ原産の帰化植物ですが、今や日本だけではなく、世界的な

   広がりを見せているようです。

   日本では1988年に採集された記録がありますが、それ以前から広がっていたものと思い

   ます。良く似ていますがポイントさえ覚えてしまえば識別は容易です。

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   先ず生える場所に注目しましょう。タネツケバナ(左画像)は、水田の中や土手、溝、小川

   などの常に水分がたっぷりある場所に生えます。乾いているように見えても腰を下ろすと

   お尻が濡れるような場所に限って生えます。写真を写す時には要注意です。

   それに対してミチタネツケバナは、畑や道端などの乾いた場所に生えます。土がないよう

   な路傍に平気で生えてきます。こちらを写す時は腰を下ろしても先ず大丈夫。でも時たま

   水田の土手などに両方が混じって生えていることもあります。

   下の画像は水田の土手に両方が一緒に生えていたものです。

   
画像









   上の画像をクリックしてください。

   ○で囲った花がタネツケバナ、その他はミチタネツケバナの花です。

   まだまだ両種は住み分けていますが、じわじわとミチタネツケバナが侵略をはじめている

   ようです。

   ここで注目して欲しいのは花の大きさです。日本在来のタネツケバナの方が花が大きく

   よく目立ちます。ミチタネツケバナの花は小さく、花弁がやや乱れた感じに咲きます。

   花の大きさは別々に生えているとわかりずらいので、それでは確実に違うポイントを見ま

   しょう。

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   花よりも、最初に茎を見てください。

   タネツケバナ(左画像)の茎にはびっしりと白い毛が生えているのが特徴です。

   一方ミチタネツケバナは葉柄の基部(右画像の矢印の部分)だけに、少し毛が生えている

   だけで、茎は無毛です。ここが最初の区別点。

   次に種子のつき方を見ます。

   画像画像























   果実はどちらも長角果(ちょうかくか)で、細長い棒状となります。

   違いは果実のつき方と、その位置。

   タネツケバナ(左画像)はカギ形に曲がって実をつけ、果実は花の咲いている位置より低

   い場所にあります。

   一方のミチタネツケバナは、万歳をしたような形に果実をつけ、花の咲いている位置よ

   り果実は高く突き出すのが特徴です。真横から見るとその違いが良くわかります。

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   どうですか、これで2種の違いがわかりましたか。

   タネツケバナは水田が耕される前のほんのひととき、束の間の短い春を精一杯謳歌しま

   す。水路には孵化したばかりのオタマジャクシも泳いでいます。

   タネツケバナが花盛りを迎える頃、ミチタネツケバナは花の最盛期をすぎて、つんつんと

   直立する果実ばかりが目立つようになっています。








   おまけ画像

   タネツケバナの果実の撮影に、お気に入りの場所に行ってきました。

   春の七草摘みに行った、隣町の山の中の水田です。

   1月の5日に咲き出していたレンゲは花盛り、コオニタビラコも花盛りでした。

   画像画像


























   (タネツケバナ 撮影2008.3.12 愛知県半田市
               2008.3.16 愛知県武豊町
    ミチタネツケバナ 撮影2008.3.12 愛知県半田市
                  2008.3.22 愛知県半田市)
   

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
タネツケバナのお勉強が出来ました。今度は茎の毛をしっかり見てきます。教えていただくまで注目したことがなかたのです。両種の環境とミチタネツケバナの増え方は納得します。21日からようやく野外に出てお花のパワーをいただきました。これからお天気の良い日はお花を求めて飛び出したいです。
ayaya
2008/03/23 08:58
ayaya さん 今晩は。
だいぶ暖かくなりましたね。天気が良いとトレーナーでも汗をかきます。
春の花がどっと咲き出してきました。ミチタネツケバナは当地方では、もうほとんどが果実になっています。多少でもお役に立てれば幸いです。
4〜5日前から鼻がグシュグシュ言い出しました。どうやら花粉症の可能性が高いようなので、ちょっとショックを受けてるみかんです。
みかん
2008/03/23 20:01
こんばんは。
ミチタネツケバナがそんなに近年に確認された花とは驚きです。
ここのブログでもタネツケバナと掲載されている写真のほとんどはミチ君みたいな感じ。セイタカアワダチソウみたいに目立たないけど、この子の方が侵略のスピードが早いのでは?
ぽんぽこ
2008/03/23 23:26
ぽんぽこさん 今晩は。
ミチタネツケバナは当時富山大にいた河野昭一先生のグループが最初に気づき標本にしたものです。最近のインベーダーは末恐ろしく感じるものが多いですね。でも帰化植物の多くは、一時的には猛烈な勢いではびこっても、やがて沈静化する傾向が強いので、私はそれほど脅威には考えていません。
みかん
2008/03/24 00:20
みかんさん、こんにちわ。
そして・・・ようこそ花粉同好会へ!(^.^)v
 こちらでもミチタネツケバナは多く見られます。もうずいぶん果実が目立つ時期になりましたね。
ミチタネツケバナ、帰化ですけど私それほど嫌いじゃないんです。オオイヌノフグリほどではないけど“春”を感じてなんとなく親しみを覚えます。植物あそびを始めた頃に覚えた花だからでしょうか。
shuku
2008/03/24 23:37
shukuさん 今晩は。
花粉同好会の会員だけにはなりたくなかったのに、このところ大変、毎日ティシュが手放せない。風邪かなと思って3日間風邪薬を飲み続けたのに、どうやら同好会員になってしまったみたい。まだ目のかゆみがない分ましかも。
シジューム茶を買わなければ。今からでも間に合うのかな?
みかん
2008/03/25 01:48
こんにちは。はじめまして。なんでも百花店の掲示版からきました。世の中にタネツケバナの解説はよく見かけますが、こちらは一味違ってなかなか良い感じに思いました(なるほどに投票)。更に感じたことですが、ほんとにネットでは、有用な(沢山の千差万別ということでなく)情報がだんだんと多くなっているなあと思うことです。ブログなどの情報発信の手段が手軽にできるようになったからかなと思ったりします。(まだブログはもっていないですが)。ところでこちらの主さんは、みかんさんでしょうか。他の掲示板でも、”みかん”さんのお名前は拝見し、教わったこともあるような気もします。
sige
2009/03/05 15:22
sigeさん 今晩は。
ようこそお越しくださいました。主のみかん♂です。
植物関係でみかんというハンドルネームを使っている別人もいるようですよ。
私は他の掲示板にはほとんど顔を出していません。なんでも百花店という名前
も初めて知りました。
ネットの世界の情報はピンからキリまで。そんな中で信頼のおける、独自のブログであると自負しています。どうぞまた遊びに来てください。
みかん
2009/03/06 00:12
みかんさん、こんにちは。
昨年も読ませていただいたはずなのにすっかり忘れてしまい、すべてタネツケバナでまとめてました。全く進歩がないです(^^;;
本日、t-yam1さんのHPの表紙にミチタネツケバナが紹介されており、文中に
タネツケバナとミチタネツケバナの違いはみかんさんのブログで区別できるようになられたと書かれていました。
そういえばワタシも読んだ記憶が…改めて拝見し改めて納得した次第です。
このところ、歳のせいか新しい情報は覚えたつもりでもすぐに忘れ、古い記憶は回路を辿るまでに途切れてしまいます。トホホ、、、
fu-co
2009/03/13 11:01
fu-coさん こんにちは
私もそうですよ。1度聞いたくらいではなかなか覚えられませんよね。特に初めて見るものは名前すら覚えられない。また知っているつもりでも、すぐに忘れてしまいますよね。繰り返し繰り返しが大切なんだと思います。そうすると見ただけで直感的にわかるようになります。
みかん
2009/03/13 13:01
ミチタネツケバナ、冬でも咲いてますね。当方は昨年末から咲いてます。
寿々木
2016/02/17 17:04
寿々木さん 今晩は。
随分と昔に書いたブログにようこそ。あはは
今頃の季節になるとアクセス数がぐっと増えます。
当地でもミチタネツケバナは12月から咲いていますよ。タネツケバナより花期は明らかに早いですね。
みかん
2016/02/18 23:10

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