みかんの花日記

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zoom RSS 植物似たもの同士5   ミドリハコベとコハコベ

<<   作成日時 : 2008/02/20 00:28   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 22 / トラックバック 0 / コメント 9

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   庭や畑の雑草として、ハコベは誰もが知っている春の花のひとつである。

   万葉の昔から、はこべらの名前で親しまれてきた。語源は「葉細群(はこめら)」とも

   「蔓延芽叢(はびこりめむら)」とも、諸説があるが、春の七草のひとつとして、人々に親し

   まれてきたのは周知の事実である。

   ところがこのハコベに2種類あるのを知っているだろうか。

   日本に昔からあるミドリハコベと、明治時代に日本に帰化したコハコベである。

   上の画像でもわかるように両種はよく似ているので、どちらもごっちゃにして、ただ単に

   ハコベと呼ばれることも多いが、よく見ればハッキリとした違いがある。

   植物の初心者はハコベという認識でも良いが、少なくとも植物が好きです。と断言する人

   は、両方をきちんと認識して覚えて欲しいものだ。

   では、どこが違うのか、どこを見れば違いがわかるのか、先ず下の画像をご覧ください。

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   左が日本在来のミドリハコベ、右が帰化植物のコハコベである。

   まず最初に注目して欲しいのは茎の色である。

   ミドリハコベは緑色、コハコベは赤紫色をしている。

   次に葉の色を見る。

   ミドリハコベは明るい黄緑色だが、コハコベは濃緑色をしている。

   この2点をポイントにすると判断しやすい。

   ミドリハコベは畑などに生えるが、最近は見る機会が減ってきている。

   一方コハコベは街中にはびこっている。

   ミドリハコベの茎は立ち上がり気味になるのに対し、コハコベは横に這う傾向が強い。

   葉の大きさはミドリハコベの方がやや大きく、コハコベは小さい。

   花が咲いたばかりなら、オシベの数を数えても良い。ミドリハコベが8〜10個なのに対し

   コハコベは1〜7個と少ない傾向がある。

   画像画像

























   上の画像は左がミドリハコベ、右がコハコベの花のアップである。

   オシベの数が違うことに注目して欲しい。ミドリハコベは9本、コハコベは3輪とも3本しか

   ない。ミドリハコベは咲いて間もない花なので、先端が赤紫色をしている葯(花粉が詰ま

   っている袋)が4本、葯が裂開して白い花粉を出しているオシベが5本見えている。

   一方コハコベはいずれのオシベも白い花粉を放出している。

   画像をクリックして大きな画面で確認いただきたい。

   花の真ん中にあるのがメシベで、柱頭の先は3つにわかれる。もう少し季節が進むと

   より大型のウシハコベが咲き出すが、ウシハコベの柱頭は5つにわかれるので、メシベも

   大事な区別点となる。








   下の画像は3枚ともコハコベの花のアップである。左から3本、5本、6本である。

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   ただオシベの数というのは、あくまでも目安程度にとどめておく方が良い。

   コハコベなのに、稀に10本などというのもあるし、ミドリハコベなのに5本しかないものも

   あるからである。

   

   ミドリハコベもコハコベも花の構造は同じである。

   花弁は5枚だが、深く切れ込むので10枚のように見える。

   
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   咲いている花を見つけると、どうしても花にばかり目が行ってしまうが、今年の春は茎の

   色や葉の色も気をつけて見て欲しい。

   そうすれば違いにすぐ気がつくはずである。

   最後に決定打をお教えしておこう。

   植物の観察にはルーペは必需品だが、10倍ほどのルーペで種子を見て欲しい。

   ミドリハコベの種子はコハコベより大きく、長さが1.5ミリほどあり、種子の周りに明らかな

   突起がある。コハコベの種子は長さが1ミリほどで、種子のまわりの突起は目立たない。

   種子は小さすぎて携帯では撮れないので、参考までに簡単な図を書いてみた。

   
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   左がミドリハコベ、右がコハコベである。こんな図でもないよりはましだろう。

   どなたか確認できたら是非とも意見を聞かせて欲しい。

   最近は昭和になってから帰化したイヌコハコベが多くなってきた。

   このハコベには白い花が咲かない。

   花弁がないのである。だからいつも青々としているだけ。

   イヌコハコベはいずれ紹介したい。




   (ミドリハコベ、コハコベとも2008.2.18 愛知県半田市で)
   画像はいずれもクリックすると大きくなります。

   最初の原稿では少しわかりずらかったようなので、花のアップの画像を加え、一部の画
   像も差し替えて、原稿も書き直しました。追加画像は2月20に撮影。これで多少は理解
   に役立つでしょうか。
   

   

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
コハコベ(多分)生育状態によるんだと思いますが、根元付近でないと、茎の色が赤紫色になってないものが多いです。葉の色も明るい、でいつも悩みます。根元を確認するしか無いんでしょうか?
新しい名前「イヌコハコベ」、こんど気を付けて見ます。
無名子
2008/02/20 23:19
こんばんは。
私は見た目で区別していますが、雄しべの数や雌しべの分かれ方って、どれくらいの差があるのでしょうか?ちょっと興味津々です。
100の花を写してどれ位の比率であるのかを調べてみましょう。今までこの二つの花を写してきて、雄しべの数に差があることは、検索で知っていても感じたこたがありません。一つの雄しべを見つけたら嬉しいかも?
ぽんぽこ
2008/02/20 23:56
こんにちは。
こちらで写真を見ながら解説を読んでいる時はよく理解したつもりなのですが、いざフィールドに出るとそんなに簡単では無いんだろうな〜、と想像してます。
ともあれ、週末にでも探しに行って、チャレンジしてみようと思います!
nekoppana
2008/02/21 02:52
こんばんは!
もう少し、暖かくなったらハコベの種類、確認してみます。
でも難しそう・・・。今日少しだけ見たら、茎の色が赤紫色がほとんどでした。
かげろう
2008/02/21 03:14
無名子さん 今晩は。
コハコベの茎の色は結構先端まで赤紫色のものが多いような気がしますが、たまに色の薄いものもありますが、茎の色はわずかでも赤紫色を帯びます。
最近増えてきたイヌコハコベ、数日のうちにアップしますね。
みかん
2008/02/23 01:22
ぽんぽこさん 今晩は。
ミドリハコベもコハコベもメシベの柱頭はすべて3裂です。ですがオシベの数はかなりいい加減で、同じ株でも花によって数が違います。ですがミドリハコベは明らかに数が多く、コハコベは少ない傾向があるのは確かです。具体的に
100株のデータが取れたとしたら、かなり信憑性が裏付けられると思います。
みかん 
2008/02/23 01:28
nekoppanaさん 今晩は。
もう日付が変わってしまいましたが、昨日の2月22日は猫の日なんだそうです。知ってましたか、ニャンニャンニャンのゴロ合わせなんだそうですよ。我が家の猫2匹は、相変わらず甘えん坊です。
ところでハコベの区別ですが、決して難しいことはないですよ。慣れてくれば、遠くからでも区別できます。
みかん
2008/02/23 01:34
かげろうさん 今晩は。
相変わらず夜更かしですね。人のことは言えませんが。
コハコベが多いのは平均的な傾向ですが、東京都内でも、場所によってはミドリハコベが多いところもあるようです。ところで茎が赤紫色のものには、イヌコハコベもあるので、ご注意ください。
みかん
2008/02/23 01:39
参考になりました。ありがたく。

ただ4裂になっているメシベも発見しています。これはコハコベの変異種かもしれませんね。
よっちゃん
2016/03/09 21:30

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