みかんの花日記

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zoom RSS 忍冬  スイカズラ

<<   作成日時 : 2008/02/15 00:08   >>

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   数多くある植物の中には、なんて見事な命名なんだろう、と思えるものが多い。

   スイカズラの別名、忍冬(ニンドウ)もほとほと感心する見事な命名である。

   しのぶ冬、冬をしのぶ、青く残った葉の一部は、雪に埋もれても葉を落とすことがない。

   霜焼けて赤く紅葉したり、葉を細く丸めて厳しい冬を耐え忍ぶ。

   その生態をあまりにも見事に言い表している佳名のひとつである。

   スイカズラに忍冬という素晴らしい名前を与えた先人を誇りにさえ思う。

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   寒い朝、スイカズラは真っ白く見えるほど霜に縁取られる。

   だが、このくらいの霜にはびくともしない。

   日が射せば何事もなかったように、少しくすんだオリーブ色の葉を広げる。

   ただひたすらに冬に耐えているのである。

   スイカズラはほぼ日本全国で見られる馴染みのある植物である。

   冬を越す方法も地方地方によって随分と違う形で冬を乗り切っている。

   一般に豪雪地帯では、すっぽりと雪に包まれて、スイカズラは割りと暖かい雪の布団にく

   るまれて幸せに過ごしている。

   大変なのは上州の空っ風のように、寒風に吹き晒される場所だ。

   不必要な葉は落として、なるべく少量の葉だけを残す。そして寒風に耐えるために、葉を

   細い管のように丸めるのである。

   暖かい地方で見る冬の葉とは、まったく違って見える葉の形をしている。

   忍冬という名前そのままの形である。

   花はキンギンカ(金銀花)の別名のように、咲き始めは白だが、それがやがてクリーム色

   から黄色へと変化する。甘い芳香を放ちながら5 月から6月ころにかけて、路傍のいたる

   ところで最盛期となる。

    
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   花には吸うと甘い蜜があって、子供の頃におやつ代わりにこの花の蜜を吸ったことがある

   人もいることだろう。

   スイカズラの名前はそこから付けられている。

   カズラは葛で、茎が蔓になることに由来している。

   どの花もそうだが、花の季節には皆に注目されるが、花の季節が済むと、厄介なつる草

   としてうとまれることになる。

   人々から忘れ去られた秋から冬になって、スイカズラは黒い小さな果実をつける。

   花が終わった以降、人目にもつかず、小さな果実が少しずつ成長していたのだ。

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   果実は液果で直径が5ミリほど、熟すと黒くなるので目立つ存在ではない。

   果実がたくさんつく枝と、まったくつかない枝があり、たくさん花が咲いていたからといっ

   て、そこに必ずしも果実が実るとは限らない。非常に極端である。

   そしてまた訪れた冬に、スイカズラは息を潜めるようにして冬に耐えている。

   
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   同じ植物を年間を通して眺めて見ると、様々なものが見えてくる。

   今まで誰も知らなかった、あなただけに見えてくるものがあるかも知れない。

   身近な植物をひとつだけ決めて、年間を通して眺めてみませんか。

   みかんからの提案です。













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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
花の写真を撮り始めた数年前、冬の里山に、この丸まった葉っぱを見付け、なんだろう?と暫く悩んでいた事があります。
花を見付けるまで、何度も通わされました(笑)
黒い果実は見た記憶がないので、今度、気を付けて探してみます。
無名子
2008/02/15 22:54
今晩は(^^)/~
σ(^_^)は白馬栂池のオオヒョウタンボクから入って最近になって三浦半島のスイカズラにたどり着きました。((((((((^^;
実が全然違うけど花はツインで咲くしそっくり。(^◇^;)
アライグマ
2008/02/15 23:40
スイカズラは近所の藪やフェンスによく絡んでいます。甘い香りがして花の季節にはよく顔を近づけます。残念ながらまだ蜜を味わったことはないのですが、今年試飲をしてみようかしら?
冬の過ごし方が地方によって違うなんて考えてもいませんでした。私が見てもきっと違う植物と思ってしまいます。
一つの植物を一年通して観察する・・・今年から関わっている里山で実行する予定でいます。しっかり観察できるか心配ですが楽しみのひとつです(^O^)
ハッチ
2008/02/16 00:03
スイカズラはこちらにも多いので結構1年中楽しんでいます。
葉の変異か多く、切れ込んでいるものなどもありますね。
紅葉もお気に入りです。
子供の頃は、花の蜜も良く吸った馴染みの深い植物です。
やまそだち
2008/02/16 08:19
無名子さん 今晩は。
正体がわかってしまえば「なぁ〜んだ」で終わってしまいますが、それまではドキドキですよね。私も随分と昔に、サワギクのロゼットを見て名前がわからず、気になって気になって仕方がないことがありました。そして花が咲いて、その正体がわかった時、何だボロギクだったのか、とガッカリしました。ロゼットがとてもキレイな葉だったので、きっと見たこともない素晴らしい花が咲くだろうと期待していたからです。良く知っているつもりだったサワギクのこと、ほんとは何も知らなかったのです。
みかん
2008/02/16 18:08
アライグマさん 今晩は。
花は二つが並んで突き出すように咲く姿はそっくりですね。それにしてもオオヒョウタンボクの方が先とは意外です。高校の問題を解いた後、小学校の問題に挑戦したようで、思わず笑ってしまいました。
みかん
2008/02/16 18:14
ハッチさん 今晩は。
各地で里山が見直されていますが、とても良い傾向だと私は考えています。二次林は人間と自然との素晴らしい共生の姿です。先人の多くがそうであったように、里山が我々に与えてくれる豊饒は何物にも変えがたいものがあります。
植物ひとつをとってみても、人間の管理の手が適度に入った自然は、とても花が豊富になるのです。そんな所も実感してください。
みかん
2008/02/16 18:21
やまそだちさん 今晩は。
やまそだちさんのブログ、私も毎日拝見しています。フクジュソウからザゼンソウと、早春の花が登場してきましたね。きょうは何だろうと楽しみにしています。考えることが同じなのか、よくバッティングするので、アリャまた先を越されてしまった、ということもしばしばです。
みかん
2008/02/16 18:27

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