みかんの花日記

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zoom RSS 植物似たもの同士3  イヌノフグリとオオイヌノフグリ

<<   作成日時 : 2008/01/24 12:33   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 92 / トラックバック 0 / コメント 22

画像画像






















   大寒をすぎて寒さはこれから本格的になるが、陽だまりでは春の使者ともいえるイヌノフ

   グリの仲間が咲き出している。

   花の最盛期は2月から3月だが、雪の多い地方では4月から5月頃まで花が見られる。

   最盛期に先駆けて、両方を確実に見分ける勉強をしよう。

   イヌノフグリは日本に昔からある在来種だが、オオイヌノフグリは帰化植物である。

   最近はオオイヌノフグリがすっかり認知されて、この花の開花によって春を感じる人は多

   い。花が咲いていれば、両種を見分けるのは実にたやすい。

   花の色が違うからである。

   これは初級者でも簡単に区別できる。ただ在来のイヌノフグリは最近とみに減ってきて

   今では絶滅危惧植物に指定されている。小石の多い山間部の畑や石垣などに生える
  
   他、石灰岩地には多い傾向がある。オオイヌノフグリが帰化して以降に数を減らしている

   と言われているが、因果関係は必ずしもはっきりしているわけではなく、現在でもイヌノフ

   グリの方が優勢な場所もある。

   青空色にパッチリと咲くオオイヌノフグリに対して、日本在来のイヌノフグリは花があまり

   にも小さく、咲いていても目立たないのが人々に気づかれない第一の原因であると思う。

   画像画像























   イヌノフグリ(左画像)の花の直径は3ミリほどしかないが、それに対して(右画像)のオオ

   イヌノフグリの花の直径は1センチほどもある。おまけに花の最盛期には花の数が多く、

   びっしりと咲くので、いやがうえにも目立ってしまうのである。

   花の大きさがどれほど違うのか、同じ画面で比べてみよう。

   クリックして大きな画像でごらんください。

   
画像








   オオイヌノフグリの花が咲く中に、1本のイヌノフグリを置いてみた。花の大きさがいかに

   小さいか、わかっていただけたと思う。

   イヌノフグリはオオイヌノフグリの4分の1ほどしかないのである。人間の身長で地面を見

   下ろしても、そこに花が咲いていることを確信して見ないと、気がつかないのである。

   花の色が淡紅白色で紅紫色のすじがあるが、日当たりの良い場所では、赤茶色の葉の

   色とも紛らわしい。

   私の住む町には何故かイヌノフグリが多い、民家の石垣や街路樹の下、舗装道路の割

   れ目などにも生えている。決してオオイヌノフグリに負けていないのだが、花に気がつく人

   は先ずいない。もう少し気をつけて見ていれば、あなたの住んでいるすぐ近くにもイヌノフ

   グリはあるかも知れない。





   ここからは少し上級者向けである。

   画像画像























   イヌノフグリとオオイヌフグリの葉を並べてみた。違いがわかるだろうか。

   イヌノフグリに対してオオイヌノフグリの方が葉が大きいことの他にも、違いがあるのであ

   る。それには観察にルーペが必要になる。

   

   画像画像






















   左がイヌノフグリ、右がオオイヌノフグリである。

   先ず茎に生える毛を見て欲しい。

   イヌノフグリの毛は、茎の伸びる方向に沿って多くは寝た毛が生えている。

   それに対しオオイヌノフグリの毛は左右に真っすぐ伸びる開出毛が多いのである。

   次に葉の表面に生えている毛を見ると、イヌノフグリではあまり目立たないが、オオイヌノ

   フグリでは葉の表面がぼつぼつに見えるほど粗い毛が生えている。

   以上の点を見れば両種は区別できるが、ある程度伸びた株にはすぐに花が咲くので

   最終的には花で確認すればよい。

   
画像










   イヌノフグリの花は小さいが、果実は花よりも大きい。

   画像をクリックするとわかります。

   まだ季節的には早いが、果実はもう少し大きく成長する。この実の形を犬のふぐりに見立

   てて名前がついたのだが、最近は、ふぐりというのは死語のようで、時々ふぐりって何で

   すか、などと質問を受けることがある。

   質問した相手が若い女性だったりすると、ちょっと困ってしまうのだが、私はさらりと犬の

   おちんちん、と答える。即物的な名前は誰もが納得できるわかりやすいものだが、イヌノ

   フグリの果実は、それにしても思わず笑ってしまうほど良く似ている。

   左がイヌノフグリの果実、右が一輪の花である。

   画像画像






















   イヌノフグリはお正月頃から咲き出しているが、これから花の数が多くなっていく。果実の
   形もオオイヌノフグリとは違っている。(画像は愛知県半田市で2008.1.7頃から19日
   の数回にわたって撮影)


   きょうの午後の飛行機で九州に取材に出ます。4〜5日留守にしますが、うまくゆけば
   新種のリンドウをお目にかけることができるかも知れません。
   雪の中でも咲く小さな小さなリンドウです。乞うご期待。


   


   *****追加写真について

   私のブログの中ではダントツにアクセス数が多い。花が咲き始めだったために、
   あまりにも貧弱な画像だったので、今回かなりの点数を差し替えて、原稿も一部手直し
   をした。これでイヌノフグリに気がついてくれる人が増えたら嬉しい。花や果実等の
   アップ写真はいずれも2月になってからのものである。

   

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コメント(22件)

内 容 ニックネーム/日時
県内では何カ所かまだ自生しているようなんですが、
イヌノフグリ、高崎では絶滅したようです。
それでも、諦めきれずに探し続けているんですが、毎年溜息です。

新種のリンドウ、楽しみに待ってます。
どんなリンドウなんだろう?
無名子
2008/01/24 22:59
オオイヌノフグリばかりでイヌノフグリはまだ出会ったことがありません。
これほど小さいとはビックリです。比較の写真でイメージできましたので今年は真剣に探してみたいと思います。
無名子さんのコメントによりますと高崎では絶滅したとのことで残念ですが、関東周辺ではいかがでしょうか?
たんべぇ@多摩
2008/01/25 13:10
こちらでも、イヌノフグリはまだ出会っていません。
参考にされて頂き、気をつけて探してみます。

新種のリンドウ・・・冬のリンドウ、楽しみに待っています。m(_ _)m
かげろう
2008/01/25 15:40
こんばんは。
イヌノフグリが多いというのは羨ましいですね。
花の見分け方とともに、イヌノフグリがマイナーなために、オオイヌノフグリを「大犬-の-フグリ」と思っている人が多いと聞きます。
ぽんぽこ
2008/01/25 23:02
みかんさん今晩はヽ(^o^)ノ
σ(^_^)が知っているものでは関東地方には栃木と神奈川県にあるようですね。
神奈川県の物は、みかんさんがご存知の場所は、何年もたっているのにまだ確認できていませんが(^^;★\(-.-;)、新たに横浜市の舗装道路の際で発見した方がいます。
そのままだと何時絶滅するか判らないのでアスファルトの間に落ちていた種から我が家で保護しています。(^o^)/
ほんとに小さいよ。
みかんさんは出さなかったけど帰化種のフラサバソウもイヌノフグリと良く似ていますね。違いは明らかにフラサバソウは毛ぶかい(^^;★\(-.-;)
アライグマ
2008/01/26 00:27
みかんさんはまだ九州ですね

こちらのイヌノフグリは毎年、お彼岸(3/21日)が目安です。
数が減って来たような気がします。もともとそんなに沢山はありませんので、ちょと心配です。
ところで在来種のイヌノフグリとそっくりな帰化種のイヌノフグリが出て来ているようですが、見た事がありますか、あればどんな感じか教えて頂けますか。
そのうち、何処かで出会うような気がしますので・・・
やまそだち
2008/01/26 17:33
もう一つ書くのを忘れていました。
葉っぱのギザギザの数の差について書いてないなーーー?と思いながら今日も新年会でした。
葉っぱのギザギザを数えると、オオイヌノフグリは5が基本で茎もとの小さなギザを入れると6、イヌノフグリは4が基本で5もある。これは葉脈の数が3と2の差もありますよね。私は花が咲いていない状態では、そこを見ています。
ぽんぽこ
2008/01/26 23:49
みかんさん取材地の天候はいかがですか?こちらでは雲ひとつない青空が広がり外に出ると富士山が輝いています。
雪の中で咲く小さなリンドウ楽しみです。わが町にもフラサバソウが増えています。やまそだちさん、北海道庁舎まえでコテングクワガタをみたことがあります。小石川植物園ではコゴメイヌノフグリが有名のようです。
ayaya
2008/01/27 10:09
イヌノフグリを探していますが未だに出会っていません(-_-;)
見比べると本当に小さなお花ですね。今年こそ目を凝らして探そうと思っています。違いをノートに書き込んで出かけます。ありがとうございました。
新種のリンドウ、楽しみ〜♪
ハッチ
2008/01/28 20:25
みなさん 今晩は。
いつもコメントありがとうございます。
昨夜遅くに九州から戻りました。今回は熊本県と大分県を回ってきました。
目的はただひとつ、新種のリンドウの撮影だったのですが、残念なことに花がきれいに開いてはくれませんでした。25日は天気もマアマアで一日粘ってみたのですが、開いてくれません。そんなわけで、今回は徒労に終わってしまいました。
みかん
2008/01/29 00:57
無名子さん 今晩は。
高崎周辺でも探せばどこかから必ず見つかると思いますよ。排水溝の蓋の隙間などでも普通に咲きます。イヌノフグリの適応力はなかなかしたたかです。
みかん
2008/01/29 01:01
たんべぇさん 今晩は。
関東地方はすべての都県にイヌノフグリはありますよ。花が小さいので、植物の好きな方でも見落としている人が多いのだと思います。一度目にすると、次回からは見つけやすくなります。
みかん
2008/01/29 01:08
かげろうさん 今晩は。
広島でもすごい雪ですから、かげろうさんのお住まいの付近も大雪のことと思います。雪道充分気をつけて運転してくださいね。島根県ではイヌノフグリの記録がないので、見つければ新発見ですよ。
みかん
2008/01/29 01:11
ぽんぽこさん 今晩は。
イヌノフグリの葉の鋸歯については、書こうかどうしようか迷ったのですが、あまり専門的になりすぎてもと思いやめました。ここで両種を区別出来るような人は、当ブログは見ないだろうと思ったからです。そうでなくても文章が長めになる傾向があって、難しい、と感じている人が結構居ると聞かされているからです。
最初は花の色と大きさが違うのだよ、ということだけで終わらせるつもりだったのですが、さらに植物を知りたい、という人のためにちょっと踏み込んだ次第です。
みかん
2008/01/29 01:23
アライグマさん 今晩は。
関東地方にはどこにもあるのですよ。例の三浦半島も私の友人がその後確認していますし、房総半島の畑などにはわんさかありますし、セツブンソウやフクジュソウが咲く秩父にも、どこにでもあります。イヌノフグリは決して数が少ない植物ではないのです。
フラサバソウも同じベロニカだから、似ているといえば似ていますが、そうするとタチイヌノフグリあたりにも触れなければならなくなるので、やめました。フラサバソウも当地には掃いて捨てるほど、どっさりとあります。
みかん
2008/01/29 01:30
やまそだちさん 今晩は。
ayayaさんが書いておられるものとは違うものですか?
私はまだその他のものであれば情報を持っておりません。コテングクワガタなどは随分昔から帰化していて、最近は山の牧場辺りで多く見かけます。四国ではまだ見ていませんが、日本全国に帰化していそうですね。
コゴメイヌノフグリはまだ小石川からは逃げ出していないようですね。こちらは花の色が白ですから間違うことはないと思うし、私はヨーロッパでしか見ていませんが。情報源はどこですか、教えてください。
みかん
2008/01/29 01:40
ayayaさん 今晩は。
九州では晴天にも恵まれましたが、リンドウは花開いてくれませんでした。お正月頃から2月いっぱいくらいは花が咲いているそうですから、再撮影に出直さなければなりません。このリンドウの故郷を突き止めた植物界の大御所、初島先生が今月他界されました。102歳でしたから、まさに天寿だと思います。初島先生のことは、いずれ当ブログでも触れてみるつもりです。
みかん
2008/01/29 01:50
ハッチさん 今晩は。
そちらでは紅梅がもう咲いているのですね。春が少しずつ近づいてきましたね。イヌノフグリを探す参考になれば嬉しいです。何しろ小さな花ですから、
探すのは大変でしょうが、見つかったら皆さんにご報告くださいね。楽しみに待っています。
みかん
2008/01/29 02:00
みかんさん、お帰りなさい!
コテングクワガタではなく、形態での判断は不可能で在来種とそっくりなようです。
naturplantのメーリングリストで2007.2月はじめに話題になりました。
また何か情報がありましたらお知らせします。
やまそだち
2008/01/29 08:50
やまそだちさん おはようございます。
形態での判断が不可能だと、在来種との区別がつかなくなりますね。他にも同様な問題はありますが、イヌノフグリは全国レベルで分布している種だけに、困ったことになりそうですね。元ネタがわからないので、なんとも言いようがないのですが、どこで帰化種と判断したのですかね。
みかん
2008/01/29 12:02
みかんさん、こんにちは!
広島と島根の峠が一番雪が多いようです。
もちろん、こちらも山の谷間だから雪がありますが。安全運転で。
新種のリンドウは肥後の国〜豊後の国だったのですか。
お正月〜2月に咲くとなるともう今年はダメなのですか。

フラサバソウもまだ出会っていません。
今年は宿題が出来たかな・・・。
↓水仙、香りの事で誤解与えるような事書いてすみません。m(_ _)m



かげろう
2008/01/29 14:51
かげろうさん こんにちは。
きょうもそちらは大雪でしょうね。フラサバソウも帰化ですから、ある時突然に出てきたりします。どこかで会えると良いですね。
みかん
2008/02/03 10:37

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