みかんの花日記

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<<   作成日時 : 2007/12/10 16:05   >>

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   この果実を見て、すぐにボタンヅルだとわかる人は、かなり植物を知っている人か、植物

   の写真が好きな人だと思う。

   晩秋になると、花の好きな人達の被写体はめっきりと少なくなるので、いきおい果実や

   冬芽や霜の葉など、絵になる素材を求めて山野をうろつくことになる。

   そんな時、逆光に光るボタンヅルの果実は格好の被写体となる。

   画像画像


















   
   ボタンヅルはキンポウゲ科のセンニンソウ属である。

   だから同属の植物はみな同じような果実をつける。ボタンヅルもコボタンヅルもセンニンソ

   ウもヤンバルセンニンソウもカザグルマも、時季や生える場所は微妙に違うが、そのどれ

   もが似たような果実をつけるのである。

   だから逆光に輝く画像のような果実を見つけたからといって、早合点してはいけない。

   どんな場所に生えているか、どの地域で見つけたか、季節はいつか、枯れて残っている

   葉はないか、などの総合判断によって、これはボタンヅル、という結論が出るのである。

   

   さてさて、きょうの話題は植物の同定の話しではない。写真の話しでもない。これらの果

   実の散布の方法について触れて見たかったのである。

   植物は自分の子孫を残すために花を咲かせ、実をつける。自分の生きられる陣地を少し

   でも広くしようと、植物達は日夜努力しているのである。生き残り戦略のための、最も有

   効な手段が種子生産、種を作ることである。ボタンヅルのように種子の大きさが中間的な

   ものは、ある程度の種子生存力が備わっている。生存力の強いものほど種子の大きさは

   大きい、と考えられている。

   ボタンヅルの種子1個を手にとって見よう。種子の先に長い毛が生えている。この毛が逆

   光にキラキラと光る正体である。この毛は何のためにあるのだろうか。

   飛ぶためである。

   風の力を借りて少しでも遠方へ飛ぶためである。種子が軽いほど遠くまで飛ぶことがで

   きるが、ボタンヅルの種子はタンポポの種子のように軽くはないので、飛距離はそれほど

   伸びないのが現状である。それでもただ落下するだけの重力散布型の種子に比べれば

   陣地拡大という意味では、はるかに有効であるといえる。

   これが従来考えられていたボタンヅルの種子散布の方法だが、私はさらに水散布という

   方法も利用しているのではないかと思っている。

   それを裏付ける根拠となったのは、ある川の流れに沿って、川の両側だけに延々とボタ

   ンヅルが茂っている光景を眼にした時である。

   種子に生えている銀毛は、雨などに濡れれば見るも無残なみすぼらしい形となる。

   キラキラと光る毛は、ぺたっと張り付いてしまい、晴天が何日か続かない限り、飛びたつ

   には不都合な状態が続く。だが、種子が飛び立つ時季を迎えた果実は、雨の日でも強い

   風が吹いたり、強い衝撃があれば落下するのである。水辺に散って流されてゆく種子は

   実際にこの眼で見ている。

   これはあくまで仮定だが、種子の発芽になくてはならないのは、先ず水分である。適度な

   場所に流れ着いた種子は、風によって運ばれて着地した種子よりも、発芽率が当然高く

   なるように思えるのだ。さもなくば川の両側だけに延々と続いていたあの状況を説明する

   ことができない。はてさて、あなたは一体どう考えますか。

   
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
種のことも考えると楽しいですね。植物にはそれぞれに発芽に適した条件があるのでしょうね。水分が多い方が良い種類。少し乾燥していたほうが良い種類。そうやって日本の固有種は住み分けをしていっのだと思います。
後、野草では発芽に光が必要な種類が多いみたいです。特に水田雑草と呼ばれる植物は田んぼが耕耘されて光が当る場所に出てくるまで何年も休眠している種類だけが残ったような特殊な状態のようです。
ミゾソバの情報を楽しみにしています。ちょっと私の所で見つけた花を掲載してみました。
ぽんぽこ
2007/12/11 01:51
こんばんは!
私が住んでいる場所は川沿いなので、何とも思っていなかったけど、たとえば田んぼの周りの川沿いにも沢山あるけど・・・少し奥まったところ(山側)にもあるし・・・でも川まではそう遠くはないし、江川沿いにはセンニンソウが沢山!
何処で住み分けているんのでしょう??
かげろう
2007/12/12 20:04
ぽんぽこさん こんにちは。
花の数は極端に少なくなりましたが、温暖化のせいかあちこちで春の花が咲きだしていますね。花と比べると種子は見所が少ないですが、なかなか面白いものがたくさんあって、興味の尽きないところです。
みかん
2007/12/15 15:13
かげろうさん こんにちは
寒い日が続くようになりましたね。綺麗な流れがすぐ側にあるかげろうさんの地元、素敵な場所ですね。センニンソウよりボタンヅルの方がより山地に適応しているように見えますが、どうでしょうか?
みかん
2007/12/15 15:20
自宅周辺はセンニンソウよりボタンヅルの方が多いです。
畑の側は邪魔になって刈ってしまう事が多いです。今頃は川の水も綺麗になっています〜〜今の時期は田んぼに使用しないし・・・。
そのうちにカワセミ、ヤマセミなども見れると思いますが。マガモも時々・・楽しみにしています。
ナベナの種が邪魔になるけど・・・そのままにしています。
かげろう
2007/12/16 02:38
かげろうさん いつもありがとうございます。
ナベナの果実は結構痛いですよね。大型になるので厄介な存在かも知れませんね。でもナベナは長い間同じ場所に定着しませんから、年毎によく動くので、花を見ようと思ったら、果実を残すのも良いことですが、土壌環境が発芽にぴったり合うと、困るくらい伸びだしてきますよ。でも冬の果実はなかなか絵になります。ヤマセミは大好きな野鳥です。いいなぁ。
みかん
2007/12/16 14:49

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