みかんの花日記

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zoom RSS アシズリノジギクと雑種

<<   作成日時 : 2007/12/05 00:08   >>

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   きょうは雑種についてのお話しです。

   我が家では、色々なことを調べるために野生の野菊を多数栽培しています。

   師走の声を聞いて、野菊の最後を飾るアシズリノジギクがあふれんばかりに咲いていま

   す。この花が終わると、今年の野菊もすべて終わりになります。

   野菊は雑種を簡単に作ってしまうので、種子が出来る前に、そのほとんどを刈り取ってし

   まうのですが、それでも知らない間に雑種の苗が育っていたりします。

   成葉が伸びはじめれば、その葉を見て、大体雑種は想像がつきます。

   たまに花の素敵なものが出るので、それらは1本だけ残しておいたりもしますが、2年目

   になると、花の色や形が変わったりもします。

   以下は今年出た雑種です。

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   先ず左画像の黄色の野菊ですが、これは稀に自生地でも見ることがあります。

   花の色は淡い黄色です。両親は黄色の花を咲かせるシマカンギクと、白い花を咲かせる

   ノジギクです。花はシマカンギクの血を引き、葉はノジギクの血を引いています。

   両種の特徴を兼ね備えています。このような例はシマカンギクとサツマノギクの間にも

   よく出現します。

   右画像の雑種は、自然界では先ずありえない組み合わせです。

   我が家には日本に自生するほとんどの野菊がありますが、このような、自然界ではあり

   えないような雑種が出来るのを防ぐために、鉢を置く場所などにもかなり気を使い、花が

   終わりに近づいてくると、花の首をすべて切り落とします。

   それでも稀にこのような雑種が出現します。

   いくつか並べてみますね。

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   草丈が高く、つぼみがなかなか咲いてくれませんでした。茎の成長具合や葉の形から雑

   種であることは夏頃からわかっていましたが、両親を確認するために花を待ちました。

   12月に入って、やっとつぼみが膨らんできたのですが、なんとうっすらとピンクを帯びてい

   ます。レレレッ、といった感じです。

   我が家では野生の野菊は多数栽培していますが、家菊と呼ばれる園芸種は栽培してい

   ません。野生の野菊の花の色は白、黄色、紫が主で、赤系統の色はありません。

   コハマギクのように、本来は白なのに、稀に美しいピンクが出現するものはありますが。

   ノジギクでも花が最盛期を過ぎるとピンクがかるものはあるので(下の画像参照)、色素の

   中にシアン系のものが含まれていることは確かのようです。

   
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   栽培菊には多彩な色があります。野生菊にはない赤系の色は好まれる色です。

   野生菊からの実生選抜や品種改良によって、様々な色や形が生まれました。

   話しを我が家の雑種に戻しましょう。

   開き始めた花を見て、答えは意外とあっさりと判明しました。

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   上の画像がその両親です。

   左画像の花の白いアシズリノジギクと右画像のカンギク(寒菊)が両親だったのです。

   我が家にも真鍋島からいただいてきた、栽培菊がたった1本だけあったのです。

   カンギクは冬の寒い時季に咲く栽培菊です。花屋さんに出荷するために、比較的茎が長

   く伸びるように品種改良された小菊です。

   うかつでした。まさかカンギクと交雑するとは。しかもたった1本ですから、その可能性は

   あまりにも低いはずなのに、現に今年発生してしまった。

   この株は鉢植えのヒトツバタゴの木の根元に生えた実生苗でした。小さな草の苗は鉢の

   水分バランスの目安になるので、あえて抜かずにおいたものでした。

   今は4分咲き程度ですが、さっさと切って仏様にでも飾りましょう。

   こんな雑種を見ていると、品種改良も楽しい仕事だな、と実感します。

   ところで今年、今ひとつ素晴らしい雑種が咲きました。下の画像がその花です。

   片親がノジギクであることは葉の特徴からすぐにわかるのですが、もう片親がはてな

   なのです。我が家は7階建のマンションの屋上です。他の栽培菊との交雑の可能性は

   きわめて低い立地条件の場所にあります。直線距離にしたら100メートルほどの地上に

   栽培されている家菊が一箇所ありますが、この花の片親らしいものはありません。

   さて、この野菊、一体どうしたものやら、捨てるにはもったいないほどのいい花です。

   
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   画像はいずれも我が家で栽培のもの。2007.12.4撮影

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コメント(5件)

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みかんさん、こんばんは。
寒くなってきましたね。
野生のノギクの交雑種(+園芸種との交雑種)、色々楽しませていただきました。
雑種は、どっちにどれだけ似るかで、様子が変わってきて、
それを見ていると、楽しいですね。
お父さんに似たばっかりにあんまり可愛くなかった娘とか、逆にお父さんに似たおかげでとても可愛かった娘とか、なにやら人間界の事情とも相通じるものがあります。
ピンクの野生種はまれであるとのことですが、
平戸でチョウセンノギク(と呼んでいいのでしょうか?)のきれいなピンクを見たことがあります。
花が終わりかけだからかなとも思ったのですが、
開き始めの初々しい花もピンクでした。
真っ白な中に目立つピンクがあると、魅力的ですね。

さて、みかんさんの一番下の雑種の片親さんはいったい誰なのでしょうね?
なぞが判明したら教えてください。

ところで、上の方にあるシマカンギクとノジギクの交雑種は、
ニジガハマギクでいいんでしたっけ?
ちょっと図鑑を調べてきます。
Yasuko
2007/12/06 00:28
みかんさん、こんばんは!
野菊の交配はやはり種からですか??種から新しい新芽が出て新種が生まれるのかしら。自然交配ですよね。
こんなに雑種が出来てくると、園芸種の寒菊との交配も出来て、未熟なかげろうには分かりません。園芸種の菊などはこれを利用して新しい花が咲くのでしょうけど。
こうなると、今年盗掘にあった「キエビネ」はまったくの交配が無いところで育っていたのに・・・益々、悲しくなります。
だからと言って・・・又その場所に返したくないし・・・。今年パルブでプランターで増えた株を育てる場所を考えなくては(盗掘に会わないところで〜)
かげろう
2007/12/06 02:50
Yasukoさん こんにちは。
雑種に和名をつけることに私は反対の立場をとっています。ややこしくなるだけだからです。スミレなんかが典型ですが、この風潮は困ったものだと思っています。明らかに雑種だとわかるものは、例えば上記の野菊に関してなら、シマカンギク×ノジギク これで充分わかります。これにあえてニジガハマギクなどという和名をつけるとややこしくなってきます。
困ることは雑種にさらに違う種類が交雑して、新たに違う雑種が生まれることです。特に野菊にはこのような例も多いですし、家菊と交雑して様々な種類が生まれることです。これらは交雑種ということでスッキリします。あえて変な和名をつけるので、ますます怪しくわからなくなるわけです。
少々乱暴な面はあるのですが、雑種はあくまで雑種なのです。
みかん
2007/12/06 12:46
かげろうさん こんにちは。
すっかり冬らしくなってきましたね。キエビネもなかなか純粋のキエビネは減ってきていますね。本州で見られるキエビネは純粋なものは少なく、何らかの形でエビネの血が入っているようです。本州の西部や九州で、私も俗に言うタカネタイプのエビネをたくさん撮影しています。困ったことに、これがなかなか魅力的な色をしているのですよ。エビネのマニアが掛け合わせて、自然界にはありえない雑種を作出するのも困りものですが、自然の中で交雑したものの中には、歓声をあげてしまうような見事なものが存在するのも確かです。
要はたくさんの個体を見ていると、それらが雑種である、ということが見えてくる眼を持つことが大切なんだと思います。
みかん
2007/12/06 12:56
みかんさん、こんばんは。
雑種についてのお考え、ご丁寧に解説していただきありがとうございました。
なるほど、雑種は雑種ですね。
でも、私のような素人は、雑種に名前がついていると、覚えやすかったり、
親しみがわいたりするので、ついついこの雑種の名前はなんだろうと考えたりします。

タカネエビネは、確かに魅力的な色合いのものが多いですよね。
山口県でも純粋なキエビネは少なくなっているようですが、
純粋なキエビネはそれはそれでとても魅力的ですね。
Yasuko
2007/12/06 19:08

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