みかんの花日記

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zoom RSS キハギとヤマハギ

<<   作成日時 : 2007/10/16 23:07   >>

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   萩の花は古の昔より日本人の琴線にふれてきた。

   万葉集には実に130首を超える歌があり、これは万葉集の中では最も多く登場する植物

   となっている。つまりナンバーワンなわけだが、今の時代に即したらどうだろう。

   おそらく随分と後退するのではなかろうか。

   万葉人の人気が絶大だったのは、花そのものの美しさより、白露と萩だとか、雁と萩だと

   か、朝露と萩だとか、はたまた中には萩と鹿が夫婦、などと、ちょっと理解に苦しむ取り

   合わせなども出てくる。いずれにしても萩そのものより、いろんな物との組み合わせによ

   って、よりその美しさが強調される、景観としての萩に魅力を感じていたようである。

   ところで萩にはいくつもの種類があるが、キハギは最も地味な目立たないハギである。

   だが、花の最盛期に花に近づいて見ると、なかなか洒落た色の取り合わせをしているこ

   とに気がつく。旗弁と呼ぶ上に立ち上がる花びらの中央部と、翼弁と呼ぶ左右から合わ

   さる花びらが、実に綺麗な紅紫色をしている。クリームとも薄い緑色とも取れる他の花び

   らとの取り合わせが、なんともシックだ。萩の花のような形を蝶形花という。



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   かわってこちらは萩の代表選手でもあるヤマハギの登場である。

   おおらかな万葉人は、ヤマハギもマルバハギもツクシハギも区別することなく、すべてを

   ひっくるめて萩と見ていたに違いないが、キハギと比べるとはるかに派手で見栄えがす

   る。近頃、萩を名物とする神社仏閣は多いが、そこに植えられている萩は、ほとんどが

   ミヤギノハギという園芸種である。

   ヤマハギは、原野から山地にかけて生え、高さは2メートルほどになる。北海道から九州

   まで分布しているので、最も普通に見ることができる萩である。萩の茎は真っすぐなもの

   が多いので、干し柿を吊るす木として利用される。

   満開の萩の花も季節が進めばほろほろと散る。花が絶えると葉が薄く黄色く色づいて

   やがてその葉もはらはらと散る。

   万葉の歌人、大伴旅人は、故郷の萩に思いを馳せながら、ついに帰ることなくこの世を

   去った。

         「指進の栗栖の小野の萩が花 散らむ時にし行きて手向けむ」






   (キハギは2007.10.10 奈良県十津川村で。ヤマハギは2007.10.16 愛知県武豊町で)

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