みかんの花日記

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zoom RSS 続編  伊吹山は花盛り 

<<   作成日時 : 2007/10/14 20:58   >>

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   伊吹山はいつ訪ねても花の多い山である。

   これは前回に紹介できなかった花たちである。取材日は同じ9月21日。たった一日で

   これほど多くの花が見られる伊吹山は、やはり花好きには無視することができない

   花の名山なのである。

   コイブキアザミは8月下旬頃から咲き出し、10月上旬の頃まで見られるアザミで、伊吹山

   には数が多い。どこでも普通に見ることができる。画像は8合目付近での撮影だが、頂上

   付近の風あたりの強い草原では、頭花はもっと密集してつき、ずんぐりむっくりの印象を

   受けるアザミである。アザミの仲間も名前を調べるのがやっかいだが、右画像のような花

   の首の部分(総苞という)が重要な決め手となる。

   伊吹山でこの首の部分に触ってみて、粘らなかったらコイブキアザミと思ってもよい。

   
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   ダイモンジソウがたくさん咲き出していた。花びらの形がちょうど漢字の大の字のような

   形になるのでこの名がある。伊吹山では苔むした草原に生えているが、ダイモンジソウ

   が生えるような場所はかなり湿り気があり、膝をつくとズボンが濡れるので要注意。

   ダイモンジソウやイブキコゴメグサがたくさん咲いている草原にきて、私はケイタイを無視

   して、本業のカメラを三脚にセットしたのである。

   今回は2ヶ月記念のブログ用の画像を写すことが主目的でやってきたのだが、あまりに

   見事に咲き出していたダイモンジソウを見つけて、つい本業にと精を出してしまったので

   ある。一通り撮影を終えて、登山道をさらに行くとミツバフウロが足許に点々と現れた。

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   名前のように葉が3つに切れ込むのが特徴、この季節だとゲンノショウコもよく似た花を咲

   かせている。花は左のようにピンクを帯びるものと、右のように白い花とがある。

   同じフウロソウ科だが、ヒメフウロの花は随分と小さい、直径が1,5センチほどしかない。

   この季節だと花は残花なので、夏に見るような鮮やかな色ではなく、花の色はかなり薄く

   白っぽくみえる。晩秋になると葉は真っ赤に紅葉して、花よりも目立つようになる。だが、

   このヒメフウロはそうどこにでもある花ではなく、伊吹山以外では遠く四国の石灰岩地で

   見られるだけである。

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   上の右画像はクルマバナだが、これも夏の花である。きょう咲いていたのは、おそらく草

   刈りされた株の脇芽が伸びてきて花を咲かせたものだろう。登山道整備の草刈りは、こ

   んな恩恵もたまにはもたらしてくれる。

   イブキレイジンソウは伊吹山の固有種だが、数はとても少ない。伊吹山で見られるレイジ

   ンソウはその大部分が、花柄や茎に縮毛が生えるアズマレイジンソウである。何年か前

   に100個体ほどを片っ端から調べたことがあるが、そのほとんどがアズマレイジンソウだ

   った。私の友人のF氏も同じことを考えたようで、一日かけて調べたがイブキレイジンソウ

   はほとんどなかったと、まったく同じ結果だったことに二人して納得したが、私が調査した

   場所と、彼が調査した場所が、同じ登山道だったことに苦笑してしまった。

   今歩いているこの登山道はレイジンソウが多い道なのである。

   下の画像が茎の下部や葉柄、葉裏の主脈に褐色の開出毛が生えるイブキレイジンソウ

   である。

   
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   ところでイブキと名前がつく植物は、新日本植物誌によれば21種ある。だが、前回紹介し

   たイブキコゴメグサや下の画像左 イブキゼリモドキは入っていない。他にも伊吹山に来

   たら是非とも見て欲しいイブキノエンドウやイブキフウロなども載っていない。時代とともに

   植物誌は変化するものだが、伊吹山はことほど左様に、ここで発見され、新しく名前がつ

   いた植物が多いのである。つい最近も貴重な植物が発見されている。

   伊吹山の植物は、やはり奥が深い。

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   シオガマギク(上右画像)がぽつぽつと咲く道を登ってゆく。所々にトモエシオガマと呼ん

   だ方がふさわしいような花も見られる。ゆっくりのんびり撮影しながら登っていると、後ろ

   から来た地元の人と思える男性が、夕方、近くのガードレールの付近でクマに出会ったと

   話してくれた。曇天時だと、昼間でもクマは行動するが、きょうは時に陽も射す天気であ

   る。怖い、という気持ちよりも、へぇぇー伊吹にはツキノワグマもいるのだ、と逆に感心して

   しまった。

   アキノキリンソウが咲いている。時に背丈が低くミヤマアキノキリンソウと呼びたくなるよう

   な形のものも頂上付近にはあるが、今を盛りと咲いているこの花は、やはりアキノキリン

   ソウと呼ぶべきものだろう。花が満開になると、花の重みで茎が倒れる左画像のような個

   体も多い。画像はどちらもアキノキリンソウ。

   
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   ツルニンジンが絡みついている。ツルの先にはまだ小さなつぼみがたくさんついている。

   今しばらくは花が楽しめることだろう。

   キヌタソウも咲いていた。花は細かく小さいが4輪生する葉はよく目立つ。だが、この山道

   を歩く人はほとんどいないのが残念だ。

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   そろそろ相棒の待つ車道に出る頃になって、アザミによく似たタムラソウが咲いていた。

   コイブキアザミに混じって咲いているので、よく気をつけて見ていないと、気がつかないか

   も知れない。アザミに似ているが、こちらにはトゲが生えていないので、触れても痛くない

   のが何よりの特徴である。

   
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   再び車に乗って頂上の駐車場まで行き、水分を補給してから山の頂上を目指す。平日と

   はいえ、ひっきりなしの人の列、さすが伊吹山。先ほどまでの静かな登山道がまるで嘘

   のようである。お花畑にはロープが張られ、一方通行の道もある。リンドウがやっと色づき

   はじめたばかりで、目に付く花がない。石灰岩の岩場に、やっと咲き出した数輪のワカサ

   ハマギクを見つける。まだ写真を写すには抵抗があるほどだが、一応記念に写してやる

   ね、などと独り言を言いながらケイタイで写す。この頃になると、またすっかり携帯写真家

   に戻っていた。

   花が咲いていないことがわかると、さっさと頂上を断念して下山にかかる。この辺がみか

   んの決断の早いところ。花は麓の方が明らかに多いということを知っているからである。

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   この日の最後の撮影となったのは、下の画像のシデシャジンである。

   奇妙な形の花だが、これが花盛りの状態である。花の形からは想像できないが、美しい

   ものが多いキキョウ科の植物である。シデとは四手で、花の形を神前に供する紙を切って

   作る四手に例えたのである。

   帰りの道すがら「ワァーッ、ツリフネソウが満開だねぇ」などと歓声をあげながら、九十九

   折の道路をくだり、満足、満足、とつぶやきながら帰路へとついたのである。

   画像
























   画像はいずれも2007.9.21に伊吹山で撮影。前回に紹介できなかった花たちです。
   これで、この日見た花はほぼ紹介できました。
   今頃はリンドウやワカサハマギクが花盛りのことでしょう。  

   

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
わー、秋の伊吹山もいいですね!
私は早春の伊吹山(というか伊吹の里)と5月の伊吹山、盛夏の伊吹山に行ったことがありますが、秋の伊吹山は知りません。
サラシナショウマとイブキトリカブトの群生を見てみたいとずっと思っているのですが、今年はもう終わりでしょうね。
来年の楽しみにしておきます。

これまで一度しか見た事がないシデシャジンも好きな花なのですが、
9月にこんなに花盛りなのですか。
よし、来年の目標にします。
たくさん見せていただきありがとうございました。
Yasuko
2007/10/14 22:21
伊吹山は遠くて・・・ましてや、障害者(娘)を預けてまで出かける事には気持ちが向きませんが、一度は訪れたいと思います。
それまでは皆さんの伊吹山の草花で楽しませて頂きます。
ミカンさんの画像でも随分と堪能させて頂きました。
有難うございます。m(_ _)m
かげろう
2007/10/15 02:34
これだけ、見せられると、時期を変えて何回か行きたくなります。
ミツバフウロ、ヒメフウロ、イブキレイジンソウ見てみたいです。
麓からの登山道の方がゆっくりと色々な花が楽しめそうですね。
やまそだち
2007/10/16 08:35
Yasukoさん 今晩は。
伊吹山はどの季節にもそれなりの良さがあります。
花の名山たるゆえんでしょうか。便利になりすぎたきらいはありますが、花好きにとっては文句のつけようがない山です。サラシナショウマの大群落にはビックリすると思いますよ。
みかん
2007/10/16 18:46
かげろうさん 今晩は。
伊吹山は確かに素晴らしい山ではありますが、私は百の名山に登るよりも、地元の一山を知り尽くしている方を尊敬します。百名山ブームで日本の山はかなり荒れました。特にわがまま自分勝手な中高年の登山には、いささか腹をたてております。団体登山も山が荒れる一要因です。
減反地の水田をくまなく観察されているかげろうさんの姿勢は、いつも素晴らしいなと感じております。
みかん
2007/10/16 18:56
やまそだちさん 今晩は。
私の伊吹山登山は麓から登ることもありますが、多くは途中まで車で行き、そこから登山道に出る特別コースを歩き、という自分流のコースがあります。土日はさけて、登るのは平日と決めています。山頂付近は敬遠することが多いです。
みかん
2007/10/16 19:01
みかんさん、有難うございます。
かげろうの周りは色々な草花があり、嬉しくおもいます。
群生などと贅沢言わなければ、サラシナショウマ、オオバショウマも目の前にあり、アケボノシュスランも目の前、増して今年は自宅の山にシモバシラの自生(
コシオガマを見ていた時にSさんに見つけて頂き、エッ・・まさか〜本当だ!)
四季折々に地元の草花と楽しんでいます。幸せものですね。
かげろう
2007/10/16 19:31

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